先日は欧州屈指の強豪チームであるドイツを相手に1-1と引き分けたU-22日本代表チーム。

パリ五輪を目指しているこの日本代表はこのインターナショナルマッチウィークで欧州遠征を行っており、28日には若手育成に長けるベルギーのU-21代表との親善試合に臨んだ。

この試合で日本代表はGKに小久保玲央ブライアン、最終ラインに中村拓海、西尾隆矢、鈴木海音、加藤聖の4枚を並べた。ボランチには川﨑颯太と藤田譲瑠チマ、二列目に平岡太陽、松村優太が配され、前線は縦に鈴木唯人と木村勇大が入った4-2-3-1でスタート。

しかし序盤からベルギーの前線からのプレッシングでビルドアップを阻害され、なかなかボールを前に繋げずに苦戦。センターバック2枚とボランチ2枚にピッタリマークが付き、縦に入れたボールを狙われた。

一方の守備でもベルギーの3-3-2-2システムにプレッシングがハマらず、最終ラインも上げられない。相手のセンターバックからのパスコースを消せず、ウイングバックへのマークができずで厳しい時間が続く。

そして5分には縦パスを奪われてのカウンターでベルギーの7番ラマザニにシュートを許し、ゴール左隅に決められてしまう。

さらに20分にもボランチに付けた縦パスを収められなかったところからカウンターを受け、ラマザニのスルーパスからフェルテッセンに飛び出されて失点。前半で0-2と差を広げられてしまった。

しかし、ハーフタイムを挟んで流れは一変する。

ベルギーは7名もの選手を交代してシステムも4-4-2に変更し、ドラスティックにチームを変えてきた。

そして日本も前半途中に中村拓海を内野貴史に交代させた上、松浦、川﨑、平岡、木村勇大を下げて細谷真大、佐藤恵允、木村誠二、山本理仁が投入される。

これによってベルギーの前線の守備力が減少したこと、そして日本がプレッシングで相手の選手を捕まえやすくなった。そのため一気に日本がボールを持てる展開に変わる。

そして54分には右CKからニアで木村誠二が触ってコースを変え、ファーポストで余っていた佐藤がシュート。これがゴールに決まって1点差に。

さらに64分には藤田のパスからペナルティエリア右に抜け出した鈴木唯人がシュートを放ち、これがゴール左隅の絶妙な位置に吸い込まれる。後半ペースを握った日本は、2点差から追いつくことに成功した。

だがその後、85分には日本が低い位置から繋いだ場面でボールを失い、ベルギーに追加点を与えてしまう。ベルギーの右サイドバックに入ったシケがインターセプトし、デスコットとワンツーで突破。そこからのクロスをファーセンが合わせ、これがネットを揺らす。

【関連記事】パリ五輪世代の日本代表、強豪ドイツに善戦!佐藤恵允と細谷真大で2ゴール

再びビハインドとなった日本はなんとか追いつこうと攻め込むも、いくつか訪れたチャンスを決められず。試合は2-3のまま終了し、ベルギーに惜しくも敗れるという結果となった。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名