川崎で田中の師匠的存在であり、『モレリア』をこよなく愛する中村氏に今回、当時何かしらの“やり取り”があったのかぶつけてみたところ、以下のような答えが返ってきた。

「たしかに、もう時効ですからね。昔の話ですから。

(当時)かなり話はしましたね。相談もされました。(その中で)僕から薦めるにあたっては『悪い理由は何もない。あとは碧、君が決めるんだよ』と伝えました。

何が良いかはいっぱい言いましたし、実際に僕が履いていたり、大島僚太が履いている姿を彼は見ていたので、どういうスパイクかは見ればわかるよね?って。

あとは、自分に本当に必要かどうか、自分で決めなさいという話はしました。それで、彼は(モレリアを)選んで、そのあとクゥーと(上がって)行ったので、そういうことかなと思います(笑)」

ちなみに、ミズノが田中碧とのブランドアンバサダー契約を発表したのは、田中が『モレリア』を履き始めてからしばらく経った2020年の8月。

中村氏が「時効」という表現を使ったのはそのあたりからだと思われる。

『モレリア』を履くようになった田中は、クラブだけでなく日本代表でも活躍。ワールドカップの舞台でゴールまで決めてみせた。

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現在はドイツのフォルトゥナ・デュッセルドルフでプレーする24歳の田中碧。彼はもちろんのこと、その足もとを支えるミズノの『モレリア』にも引き続き注目していきたい。

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