昨シーズン、1989–90シーズン以来となるセリエA優勝を成し遂げたナポリ。
BBCによれば、イタリアで最も危険とされていた逃亡犯のひとりがナポリ優勝を祝う写真を撮ったことで居場所を突き止められ逮捕に至ったそう。
60歳のヴィンツェンツォ・ラポルタはナポリのマフィアであるカモッラと深いつながりがあるとされている。彼は11年も逃亡を続けていたが、ギリシャでお祝いをするファンたちの写真に写りこんでいた。
地元警察は「彼を裏切ったのはサッカーとナポリへの情熱だった。彼は優勝を祝うのを我慢できなかった」としており、その写真はナポリのが30年ぶりに優勝した際に撮られたものだったそう。
ギリシャのレストランで優勝を祝うナポリファンたちのなかにキャップをかぶる男の姿が写っていたとのこと。現地金曜、ギリシャのケルキラ島で原付バイクに乗っているところを逮捕された。
現在はイタリアへ身柄を引き渡すために拘留されている。すでに組織犯罪、脱税、詐欺などで有罪判決が出ているため、帰国次第、14年4か月の実刑に処される見込み。
弁護士は「彼はギリシャで新たな家庭を始めていた。9歳の息子がいて、コックとして働きながら生活していた。心臓病を患っており、引き渡されれば、彼も家庭も破滅する」と訴えているが、当局はオンライン上での動きを追いつつ、何か失態をやらかすのを待っていたそう。
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今年1月には同じように数十年も逃亡していたイタリアのマフィアのボスがグーグルマップに写ったことで逮捕に至っている。