2021年12月からカメルーンサッカー協会の会長を務めているサミュエル・エトー氏の電話記録が大きな問題になっているようだ。
問題となっている発言は、友人が経営しているクラブを助けるために「審判委員会と話をする」というもの。
そのクラブとはヴィクトリア・ユナイテッドという名前で、サミュエル・エトーと友人関係にあるヴァレンタイン・エンクウェインという実業家が経営しており、この夏に20年ぶりにトップリーグへと復帰している。
『Camfoot』によって暴露されたのは今年1月に録音されたというエトーとエンクウェインの間の電話の記録。
昨年12月にヴィクトリア・ユナイテッドの試合で大きな事件があり、エンクウェイン氏が活動停止処分を受けていた。
その理由は、トネール・カララ・クラブとの試合で審判の判定に不満を持ったエンクウェイン氏がピッチに乱入し、ボールを没収して試合を中止させたため。
活動停止処分を受けたエンクウェイン氏はサミュエル・エトーに電話をかけ、審判への不満をぶちまけたという。
それに対してサミュエル・エトーはこのように答えていた。
サミュエル・エトー
「私にできることはあるかい?とても慎重にならなければならないが。審判連盟の会長とはともに働いている。
私は直接レフェリーに何かを言うことはできないからね。彼らに伝える。慎重にね。しかし審判連盟の会長とは一緒に仕事ができる。
君たちは1部に上がらなければならない。これが目標だ。これが我々の連盟だ。ヴィクトリア・ユナイテッドは昇格できる。勝点3を与えるし、審判は処罰する。しかし、少なくとも私をカメルーンに戻らせてくれ」
実際にその後ヴィクトリア・ユナイテッドは9連勝を含む12試合連続の無敗と快進撃を続けており、勝利した試合の中では相手に4回レッドカードが提示されている。
またサポーターによるトラブルで中止になった4試合でもヴィクトリア・ユナイテッドに勝点が与えられているそう。その中にはヴィクトリア・ユナイテッドのサポーターによる乱入事件で中止になったものも含まれているという。
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なお、エトー氏はこの電話記録について「彼を安心させただけ」と話しているほか、エンクウェイン氏は「自分の声ではない」「記憶がない」と否定しているそう。