アジア競技大会の女子サッカーは6日に決勝が行われ、日本女子代表は北朝鮮に4-1で勝利。2大会連続3度目の優勝を飾った。

日本はここまで5試合で35得点4失点。金メダルをかけた相手は、アジア大会の決勝でこれまで3度対戦し、1勝2敗と負け越している北朝鮮となった。

日本は中国戦と同じ先発で4-4-1-1のシステム。GKに浅野菜摘(ちふれASエルフェン埼玉)。DFは右から天野紗(INAC神戸レオネッサ)、後藤若葉(早稲田大)、古賀塔子(JFAアカデミー福島)、小山史乃観(セレッソ大阪ヤンマーレディース)と並び、ボランチは守備的な脇阪麗奈(セレッソ大阪ヤンマーレディース)と攻撃的な谷川萌々子(JFAアカデミー福島)。

右サイドに山本柚月(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)、左サイドには中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)が入り、シャドーにキャプテンの塩越柚歩(三菱重工浦和レッズレディース)、1トップは千葉玲海菜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)が務めた。

世代別のワールドカップなどでもしのぎを削ってきた両チーム。試合は開始直後からスピードと強さで勝る北朝鮮が仕掛け、日本は防戦一方の展開に。

しかし先制したのは日本だった。10分、ドリブラーの山本が逆サイドの裏へロングボールを送ると、絶妙のタイミングで抜け出した中嶋。飛び出してきた相手GKを見ながらダイレクトで合わせ、貴重な先制点を手にする。

これによりある程度落ち着いてボールも持てるようになった日本だが、38分、ビルドアップのミスから北朝鮮にボールとなり、最後はキム・ギョンヨン。北朝鮮のエースが今大会12得点目を決め、1-1で試合を折り返した。

日本は後半から塩越と山本に代え、上野真実(サンフレッチェ広島レジーナ)、大澤春花(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)を投入。キャプテンマークは上野が引き継いだ。

後半も同点に追いついた北朝鮮の攻勢が続き日本陣内でのプレーが多かったものの、66分、谷川のコーナーキックを大澤が合わせて勝ち越しに成功。

69分にも谷川が切り返しから鮮やかなミドル弾で決めると、72分には抜け出した千葉がストライカーらしい強烈なシュートをゴールに叩き込んでみせた。

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その後も北朝鮮の反撃を押さえ、3点のリードをキープした日本。コロナで1年延期となった大会を制し、2大会連続3度目の金メダルに輝いた。

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