ヴィッセル神戸は19日、イングランド・プレミアリーグのアストン・ヴィラとフットボール領域における戦略的パートナーシップに関して合意したことを発表した。

このパートナーシップにより、神戸はアストン・ヴィラを含む「V Sportsネットワーク」の一員であるポルトガルのヴィトーリアSC、エジプトのZED FCとともにグローバルに連携を深めていくという。

■パートナーシップの内容

・パスウェイ関連
-若手選手の海外移籍支援
-選手育成の仕組み

・その他
-クラブ間の人材、ノウハウ共有
-アカデミー領域における相互交流
-ブランド、認知向上の相互取組み

10月末にはヴィッセル神戸がアストン・ヴィラを訪れ、神戸のアカデミー選手も練習に参加。また、2024年にはアストン・ヴィラのアカデミーチームが来日し、トーナメントを実施する予定とのことだ。

アストン・ヴィラは、1888年にイングランドで始まった世界最古のリーグ戦「フットボールリーグ」に参加していた12クラブの一つ(※Jリーグ的には言えば“オリジナル12”)。

リーグ優勝は7回。1981-82シーズンにはチャンピオンズカップを制して欧州王者に輝いており、英国のウィリアム皇太子がサポーターであることでも知られる。

以下は両クラブ関係者のコメント。

ヴィッセル神戸 代表取締役会長 三木谷浩史氏

ヴィッセル神戸代表取締役会長の三木谷浩史です。この度アストン・ヴィラとの戦略的パートナーシップを発表できることになり、非常に嬉しく思っています。
この戦略的パートナーシップにはビジネス面のみならず、スポーツ面におけるパートナーシップも含まれており、ヴィッセル神戸から選手をアストン・ヴィラの練習に送ることや、フットボールの戦略に関するデータや知見の共有を始めていきます。これは特に若手選手にとっても、イングランドやV Sportsグループ内のクラブで経験を積める機会を生み出すことができるようになるため、素晴らしい取り組みになるでしょう。
私はこのパートナーシップに非常に心躍らせていますし、これは非常にユニークなパートナーシップになると思います。アジアのクラブとヨーロッパのトップともいえるプレミアリーグのクラブ間の戦略的パートナーシップの最高の例の一つになることを願っています。
アストン・ヴィラ 会長 ナセフ・サウィリス氏

この度、素晴らしい日本のサッカークラブであるヴィッセル神戸との新たなパートナーシップを発表できることになり非常に嬉しく思っています。このような機会をいただき、友人である三木谷浩史さんとヴィッセル神戸の千布勇気社長に感謝いたします。
このパートナーシップは、ヴィッセル神戸とアストン・ヴィラの双方に多くの利益をもたらすと考えています。
両クラブは多くの重要な分野で協力しパフォーマンス、スカウティング、リクルートメント、データ分析、トップチームの選手管理、商業面やブランディング面などで知見を共有していきます。
また、私たちはヴィッセル神戸のアカデミー選手の育成とヴィッセル神戸のユース育成コーチ陣を支援していきます。ヴィッセル神戸の選手たちにヨーロッパでフットボールをするための道を創り出し最終的にはアストン・ヴィラでプレーする道を拓くことができればと考えています。アストン・ヴィラのアカデミーチームは2024年に日本で国際大会に出場します。新しい国、新たな環境でフットボールができる素晴らしい機会です。
ヴィッセル神戸のアカデミーチームは、ヴィラ・パークでのトーナメントやパートナークラブZED FCのエジプトでのトーナメントに招待される予定です。
今月末にはヴィッセル神戸の経営陣メンバーをヴィラに招き歓迎することができるので楽しみにしていますし、同時にヴィッセル神戸U-18の才能にあふれる2人の選手を1週間、バーミンガムのボディモア・ヒースでのトレーニングに招きます。このパートナーシップは成功すると強く思っていますし、今後長年にわたり、神戸の友人たちと協力していけることを楽しみにしています。
リーグ優勝に向けて大事な試合が続きますが、ヴィッセル神戸が優勝を勝ち取れることを願っています。

アストン・ヴィラの共同オーナーであるサウィリス会長は、アフリカを代表するエジプトの大富豪。

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悲願のJ1初優勝に邁進する神戸にとって、中長期的なクラブの強化という意味でも心強いパートナーシップとなりそうだ。

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