プレミアリーグは財務規定違反があったとして、エヴァートンから勝点10を剥奪すると発表した。
これはリーグ史上最大の制裁となり、勝点14で14位だったエヴァートンは、勝点4への減点で最下位バーンリーと並ぶことになる。
エヴァートンは5年連続で赤字を計上。プレミアリーグのクラブは3年で1.05億ポンド(195億円)までの損失が認められているが、エヴァートンは2021-22シーズンまでに1.245億ポンド(232億円)の損失を出したと認定された。
クラブ側はこの決定に反発しており、不服申し立てを行う方針。リヴァプール市長は、この制裁処分は著しく不公平だとして、エヴァートンの控訴を支持している。
現在、エヴァートンはクラブ買収の最中にある。今年9月、オーナーであるファラド・モシリ氏は株式の94%をアメリカの投資ファンドに売却することで合意。来月までに買収が完了する予定とされていたが、今回の一件で影響が及ぶことも懸念されている。
元リヴァプールDFジェイミー・キャラガーも「彼らがここ数年間プレミアリーグとこの件について協議を続けてきたことを考えれば、エヴァートンの勝点10剥奪は行き過ぎであり妥当ではない。他のクラブのようにごまかそうとしてり、長引かせようとしたほうがよかったのだろうか?降格したクラブがプレミアリーグに対してエヴァートンへの処分を求める大きな圧力をかけたのは間違いないが、(欧州スーパーリーグ構想に同意していた)6クラブがプレミアリーグを去ろうとしたのに何の制裁もなかったことを考えると、正しいとは思えない」とのメッセージをXに投稿。
【関連記事】日本人選手が2人!「プレミア史上最高の“マイナー国”助っ人10人」
マンチェスター・シティもプレミアリーグの財務規定違反で審査を待っている段階で、どのような処分が下るのか注目される。