2023年シーズンが終了したJリーグ。

今季最も当たった移籍といえば、FC町田ゼルビアから鹿島アントラーズへ移籍すると日本代表デビューまで果たした佐野海舟だろう。ここでは、彼以外で当たった補強選手たちをとりあげてみる。

一森純

ガンバ大阪→横浜F・マリノス※レンタル移籍

J1で今季27試合出場

ゴールキーパーの移籍がこれほど衝撃を与えることは少ないはず。

昨季Jリーグを制覇した横浜F・マリノスの守護神を務めていた高丘陽平が、2023シーズンの開幕を前にMLSバンクーバー・ホワイトキャップスへと移籍。

新戦力を必要としたクラブが獲得したのは、この数年低迷するガンバ大阪でサブに甘んじていた一森純であった。

両クラブのサポーターが驚いた補強であったが、横浜F・マリノスの攻撃的なサッカーに一森純のアグレッシブなプレーは極めて合致した。

ときにはハイリスクすぎるチャレンジや大きなミスもありつつ、そのボールコントロールやパスセンスで攻撃面にも大きく貢献。人格的にも高く評価される彼はすぐ新天地でも愛される存在になった。

ディフェンダーの怪我人が相次ぐ厳しい状況の中で得た2位という結果には、間違いなく一森純の「当たり補強」が大きな役割を果たしたはずだ。