かつてリヴァプールで長くキャプテンとして活躍したMFジョーダン・ヘンダーソンが、オランダ・エールディビジのアヤックスに加入することになりそうだ。
『BBC』などの報道によれば、ヘンダーソンはすでに現在所属しているサウジアラビア1部リーグのアル・イティファクとの契約を解除することに合意したとのこと。
昨年夏にリヴァプールから1200万ポンド(およそ22.2億円)の移籍金でアル・イティファクに加入し、なんと週給70万ポンド(およそ1億3000万円)という報酬を約束されていた。
年俸に直せばおよそ68億円にもなる巨額の契約であったが、ヘンダーソンはその条件での3年契約をわずか半年で解除することになるようだ。
ヘンダーソンはサウジアラビアの高い気温、本拠地ダンマームのジメジメした湿度に馴染むことができなかったほか、多くても7000人ほどしか入らないサッカーの不人気さにも満足できていなかったという。
また、イングランドからサウジアラビアに移籍したことによってかつて支援していたLGBTQ+(性的マイノリティー)権利保護団体から激しい批判を受けたことにより、心を痛めてしまったとのこと。
実際ヘンダーソンはこの批判を予測しておらず、誰かを傷つける意思はまったくなかったとのことで、「とても傷ついている」とコメントしていた。
そして今回ヘンダーソンはサウジアラビアでの生活を半年で切り上げ、オランダ・エールディビジで5位となっているアヤックスへと移籍する方針を固めたとのこと。
アヤックスへの移籍によっておよそ75%を超える減給になるとのことだが、それでも15億円以上の収入を手に入れるというからすごい。
なお、ヘンダーソンが退団するアル・イティファクのスティーヴン・ジェラード監督は、その浮いた資金を使ってチアゴ・アルカンタラの獲得に動くと伝えられている。