ウクライナサッカー連盟は25日、「新たな会長としてアンドリー・シェフチェンコ氏を任命した」と公式発表した。
発表によれば、25日に行われたウクライナサッカー連盟の理事会において会長選挙が行われ、投票権を持つ94人のうち93人がシェフチェンコに賛成票を投じたとのこと。
アンドリー・シェフチェンコは1976年生まれで、ディナモ・キーウやACミラン、チェルシーなどでプレーした選手。1990年代から2000年代を代表する名ストライカーである。
引退したあとは政治家として活動したあとウクライナ代表チームの監督も務め、EURO2020ではベスト8への進出にも成功している。
そして2023年にロシアの侵攻を受けてからはウクライナの支援に奔走し、ゼレンスキー大統領のアドバイザーとしても活動するなど、その存在感を高めていた。
シェフチェンコはウクライナサッカー連盟の第6代会長就任に当たって以下のように話したと伝えられている。
「ウクライナサッカーは人気があって親しみやすいものであるべきであり、代表チームはこの国の人々すべての誇りであるべきであり、そしてクラブチームは強くて影響力を持つべきである。
我々はウクライナサッカーの急速な発展のために世界的な手段を実践し、この戦争のトラウマを克服するためにスポーツを使っていきたい」
この苦しい情勢の中でウクライナサッカー連盟のトップとなったシェフチェンコは、決定プロセスの透明化やデジタル化、代表チームのブランド価値の向上など様々なミッションに挑むこととなる。
なお、副会長にはパヴェウ・ボイチュク、オレクサンドル・シェフチェンコ、さらに現役時代FWコンビを組んでいたセルヒー・レブロフが就任したと伝えられている。