「僕自身は当時ものすごい叩かれまして、自分自身もなかなかそこから…ちょっと病みましたね、珍しく(苦笑)
なんで病んだかって、もちろん自分のパフォーマンスやミスもそうなんだけど、国際大会でイタリアのような大きなチームに勝つことが目前でできなくなってしまったということと、監督自身もイタリア人でその試合にかける想いが強かったと思うので、僕を信頼して使ってくれた監督に対しても申し訳なさがすごく出て。かなりの時間引きずってしまいましたね。
だから、2013~2014年はチームとしても過信していたし、僕もパフォーマンスが上がらずに、自チーム(クラブ)でもなかなか試合に出れなかった時期なのでかなり苦しい時間でしたが、今になって思えば、ものすごくいい経験だったし。
これは今の代表チームにも言えることだと思うんですけど、こういう経験や失敗から学ぶことは沢山あって、大事なのはここからだなと。その後、僕自身もサウサンプトンで試合に出れるようになったし、代表でも定着することができたし。だから、これから日本代表が次のワールドカップに向けて、どういう風に成長するかはすごい大事になってくるな。今の代表と当時の代表を重ねて、見たりもしちゃってますね」
アルベルト・ザッケローニ監督のもとで2011年にアジアカップを制した日本代表は、アジア王者として2013年のFIFAコンフェデレーションズカップに出場。
初戦はブラジルに0-3で敗れたが、第2戦ではイタリア相手に善戦。2点をリードする展開だったが、最終的には4-3で敗れている。また、メキシコにも1-2で敗れて3連敗で大会を去っている。
当時24歳だった吉田はイタリア戦に精神的に病んでしまったという。また、翌年の本大会では自分たちを過信しすぎたことで痛い目に遭ったというが、最終的にはいい経験になったと感じており、今の代表と当時を重ねる部分もあるようだ。