日本人もプレーするイングランド2部リーグで、有罪判決を受けた選手が試合出場を続けていることが話題になっている。
QPRで10番を背負うイリアス・シェールだ。26歳の彼はベルギー生まれだが、モロッコにもルーツを持つ。
『The Sun』によれば、シェールは2020年にベルギーに近いフランス北部で暴行事件を起こしていたという。友人とカヤックを楽しんだ帰りにトラック運転手と口論になると、石で相手の頭を殴りつけた。
その後、シェールは懲役1年と慰謝料13400ポンド(255万円)の支払いを命じられる有罪判決を受けたが、この判決に控訴しており、現在もプレーを続けている。
英国ではこのような懲役刑は即座に科されるというが、シェールが収監されるはずのベルギーでは状況が違う。ベルギー国内では刑務所の大規模な過密問題があり、2022年9月までは3年未満の懲役刑を科された者は1日たりとも収監されなかったそう。
その後、法律が改正され、刑期が短い受刑者は何日かは刑務所に入ることになったという。ただ、依然として過密状態は解消されておらず、現実的には2年以下の懲役刑なら刑務所に入らずに刑罰を受けることができるとか。そもそもベルギーでは刑務所にいる期間は刑期の三分の一ほどで、最後の半年間は電子監視装置を着けた状態なら刑務所の外で過ごせるとこと。
QPRの監督は、シェールが出場可能なら起用し続けると主張している。