では、現地の指導者は日本人選手をどう見ているのか。

現在シャフタールで監督を務めるマリノ・プシッチ氏は、AZで菅原、フェイエノールトでは上田綺世をアシスタントコーチとして指導した人物(昨年10月にフェイエからシャフタールに移籍)。ボスニア・ヘルツェゴビナ出身の彼はこう話している。

「国籍に基づくレッテル貼りはすぐにされる。たとえば、旧ユーゴスラビア出身者は全員が『激しい』と言われる。

由勢はもともと社交的だが、綾世はそうではない。 言葉の壁があるため、内向的な日本人選手がグループの一員になるのは難しい。(上田と通訳を通じて話したり、非言語的な接触をしたりなど馴染ませようとしたが)彼は自分が見られていると感じる必要がある」

また、斉藤光毅が所属するスパルタなどで監督を務めたモーリス・ステイン氏は「(スタッフにも日本人がいたことが)コミュニケーションで非常に役立った。本当にうまくいった。彼らは学ぶ意欲があったし、規律正しかった、『もし』や『でも』が全くなかった。斉藤光毅は成長するためにかなり特訓もしたが、グループにはすんなり入って行った」と述べている。スパルタのキャプテンであるバルト・フリーンズも「光毅は長身のノルウェー人FWトビアス・ラウリッセンの首に抱きつくのを続けているよ。美しい光景さ、ラウリッセンは1.5倍くらい大きいからね」と話している。

斉藤が所属するスパルタには今年から三戸舜介も加わったが、2人とも控え目過ぎることはないそう。ただ、フリーンズによれば、勤勉さはあるという。

「彼らは文句も言わずに多くの面で成長している。トレーニング前にマットの上にいる彼らの後ろにいると2人が躍起になっているのが分かる(ジムトレーニングに熱心に取り組んでいる?)。 だからこそ、彼らは非常に柔軟でフィット感が高い。上田とも対戦したことがあるが、彼もとても強い」

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最後に菅原はこう話していたとのこと。

「ヨーロッパに来る人は誰でも多大な犠牲を払っています。なぜなら文化が全く違うからです。

だからこそ、僕らは誰よりも速く走り、耳を傾けるのです。 しかし、特にピッチ上では、自分が何を望んでいるのかを知らせる必要もあります。

それは野心と自尊心に関するもの。日本でもお金を稼ぐことはできます。 自分はお金のことは気にしていません。ヨーロッパで成功するという夢を成し遂げたいんです。それは可能だと信じています」

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