「『おい、おまえ、今すぐ外に出て、リフティングを50回しろ。そうしないと二度と会いたくない』ってね。最初は笑い飛ばしたんだけど、彼は本気だと言ったんだ。

外に出たけれど、僕は若かったので困惑したよ。50回もできなかった(笑)自分が世界最高の選手だと主張したことはないし、いつもプレーしているけれど、フレンドリーレベルでただ楽しむだけ。僕の仕事はサッカーができることは関係ない。プレーするのではなく見ることだから。

オフィスに戻ると彼はスタッフ全員にこう言った。『このクラブで俺のもとにいるのは絶対にサッカー選手にはなれないクソだ』と。実質的には僕のことを二度と見たくないってことだった。実際に彼と話したのはあれが初めてのことだったのかもしれない。

正直、本当に傷ついた。自分のクラブにために働いていたし、これ以上ないほど一生懸命に働いた。物事がうまくいなかったけれど、それがサッカーだ。あの時、トミーと家族に伝えた。彼が『違う方向に進みたいので、別の人間を入れたい』と言ってくれれば、それがフットボールなんだから、まあいいじゃないかと言えたと。

彼のやり方は間違っていた。彼はただのいじめっ子だ。僕のために立ち上がってくれる人がいなくなるのを待っていたんだと思う。トミーがいなくなった初日に彼は僕に詰め寄ってきたからね。本当におかしなことだったし、本当に楽しんでいたのに最悪の結末になった」

ヘッジス氏は父親もシーズンチケットホルダーだったほか、母親はクラブのプログラムを30年間も販売するなどブリストル・ローヴァーズを愛していたという。ただ、一家はこの一件でしばらく試合観戦に行けなくなったとのこと。ヘッジス氏は現在、別のサッカークラブでスカウトとして働いている。

類稀な才能を台無しにした10名の天才

バートンはイングランド代表になるほどの才能があったものの、苛烈な環境で育ったこともあり、数多くの暴力沙汰を起こした札付きのワル。アカデミー選手の瞼に煙草を押し付けたり、ケンカを仲裁にしようとしたリチャード・ダンの骨を折ったり、練習中にウスマーヌ・ダボの顔面をブン殴ったりと悪行の限りを尽くした。引退後には泥酔して妻の頭を蹴り飛ばしたDV疑惑で裁判にもなっている。

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