デンマークのブレンビーでブレイクしている鈴木唯人。22歳の大器はついに欧州でそのポテンシャルを開花させた。
鈴木はU-22日本代表の一員として2023年3月にスペインへ遠征したが、ブレンビーはそこでの活躍によって獲得を決めていたようだ。
『Tipsbladet』などによれば、ブレンビーのスカウト部長であるヨン・メラー氏がこう明かしたという。
「このような視察に出向く際、事前に何人かの名前をチェックしておく。鈴木唯人は特に確認しておきたい選手のひとりだった。彼はベルギー戦ですごいゴールを決め、2つのいいフィニッシュも見せた。
だから、(2023年1月に)ストラスブールにローン移籍した彼を春も追いかけることにした。ただ、彼はあまりプレーしなかったことでプロセスが難しくなった。
そこで、我々は彼をさらに評価するために日本時代のデータを集めるための大規模な分析を始めた。
まず、鈴木唯人と代理人とのオンラインミーティングを行った。その後、代理人は単身デンマークにやって来て、我々は彼と1日過ごした。その会議で代理人はブレンビーへの移籍に合意した。
鈴木はデンマークリーグにいるような選手にはないユニークさがあることを証明した。テクニック、スピード、バランス、両足でのフィニッシュスキル、試合の理解力。
それだけでなく、超謙虚で他人に耳を傾けて学ぶ意欲がある若きタレントでもある。最終的に売却されるまで数年ほどはこのクラブにいて欲しいね」
鈴木はストラスブールから清水エスパルスにローンバックした後、昨年8月にブレンビーに加入すると、ここまで全コンペティション24試合で9ゴール7アシストをマーク。
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現地メディアは「加入当初、彼のことを聞いたことがある人はほとんどいなかっただろう。現在、このリーグを知っていれば、この日本人を疑問に思う人間はほとんどいない。今や鈴木はリーグで最も危険なアタッカーのひとりになった」とも伝えている。