J1第10節浦和レッズ対名古屋グランパス戦が28日に埼玉県さいたま市内で行われ、名古屋は1-2で7試合ぶりに黒星を喫した。前半24分、後半25分に失点して相手に先行を許した。それでも後半47分にMF和泉竜司が得点をしたが、反撃はここまで。今季2度目の3連勝を逃した。
この日3バックの中央で先発した名古屋DF三國ケネディエブスは持ち前の空中戦、対人の強さで攻撃をはね返したが、浦和の縦に素早いカウンターに苦戦するシーンもあった。3月9日のアルビレックス新潟戦以来の敗戦に「誰も負けて悔しくない人はいないと思います。開幕3連敗してからずっと負けてなかったことを考えると、久しぶりの負けになりますし、非常に悔しいです」と肩を落とした。
時間が経過するにつれて浦和の攻撃が激しくなり、押し込まれるシーンもあった。「きつくなってくる中で僕のリーダーシップの物足りなさというのが出ちゃった場面だと思います。きつい時間帯でも僕がしっかり声を出してラインのアップダウンをもっとこまめにやれたら良かったかなと思います」と冷静に分析した。
一方で攻撃面では後半47分のセットプレーで三國が強烈なヘディングシュートを放ち、相手GK西川周作が弾いたボールを和泉がゴールに叩き込んだ。「ボールの軌道は見えてなかったんですけど、『入った!』と思って後ろ振り返ったらGKに弾かれて…。うまく(和泉)竜司君が詰めてくれたので良かったです。もっと早い時間帯でセットプレーから得点圏をできればチームも楽になると思うので、しっかり点を決められるようにやっていきたいと思います」と燃えていた。
開幕戦では鹿島アントラーズに0-3で大敗し、ディフェンスラインが崩壊してしまった。この試合に出場した三國は自身の良さである思い切りのいい守備を披露することはできなかった。そして続くFC町田ゼルビア、新潟と開幕3連敗を喫した。ただ試合を重ねるごとに三國の守備は安定感を見せ始め、3連敗後は6試合無敗とチームの立て直しに一役買った。
「開幕戦があの出来だったので、あれ以上酷いプレーはないと思いますし、「これ以上下はないな」と思っていた。切り替えて、前だけを向いて、ミスを恐れずにやり切ろうと、割り切ってやるようになってからはプレーが本当に良くなったかなと思います。試合数を重ねることによって自分ができるプレーとできないプレーっていうのがはっきりした中で自信を持ってプレーするようになって、ミスを恐れないでプレーするようになってからは、自分の良さがかなり出せているかなと思います」と成長を口にした。
【インタビュー】タビナス・ジェファーソンが語る争奪戦となった高校時代、刺激を受けた同期、水戸での経験
次戦に向けて三國は「自分たちで流れを崩して失点してしまうところは今後避けたい。センターバックの僕が中心になってもっと声を掛けてやっていきたいです」と今回の敗戦を糧にさらなる成長を誓った。名古屋は来月3日午後7時に昨季リーグ王者ヴィッセル神戸とホーム・豊田スタジアムで対戦する。
【Qolyインタビュー】J2ジェフユナイテッド千葉DF岡庭愁人が母校の先輩からもらった言葉…未知のコンバートを乗り越え「熱くて、強い選手になる」