PSGを契約満了で退団するフランス代表FWキリアン・エムバペのレアル・マドリーが決まった。
そうしたなか、バイエルン・ミュンヘンのスポーツディレクターであるマックス・エバールの発言が話題になっている。『Sueddeutsche Zeitung』のインタビューで、レアルとエムバペとの契約について批判したという。
「いつでも金に貪欲になることはできる。だが、金に貪欲な人間は、サッカー界の棺桶に釘を打つような存在になっていく。
ある時点で(市場から)全ての金がなくなれば、我々が生計を立てるものが何もなくなってしまう。何億という話だ。トゥーマッチなので、ある時点で爆発する予感がある。
(欧州では)ある時点で飽和状態になり、サウジアラビアがやってくるだろう。それにいい気はしない。
公平を期すために言わなければいけないが、それが今の市場だ。金は市場からなくなっている。それで得をするクラブはない。
選手、家族、エージェントは恩恵を受けるが、クラブはそうではない。これまでは、少なくともクラブが利益を得ていた。金は循環のなかに留まり、ますます減っていくだろう」
エムバペは契約満了のため移籍金は発生せず、PSGは彼をフリーで失う。一方、移籍金なしでエムバペを獲得したレアルは、彼に1.5億ユーロ(256億円)の契約金を支払う。
エバールは、大物選手のフリー移籍を脅威と感じているようだ。なお、バイエルンは昨夏にトッテナムからハリー・ケインを獲得するのに9500万ユーロ(160億円)ほどの移籍金を支払っている。