アーセナルやバレンシアなどでプレーした元ドイツ代表DFシュコドラン・ムスタフィが、32歳の若さで現役を引退することになった。

ムスタフィはドイツ出身ながら10代でイングランドにわたり、エヴァートンの下部組織に加入。その後イタリアのサンプドリア、バレンシアでのプレーで評価を高め、ドイツ代表にも選出された。

2014年のワールドカップではマルコ・ロイスの怪我によって急遽本大会のメンバーに選出され、その後EURO2016とコンフェデレーションズカップにも出場している。

また2016年夏にはイングランド・プレミアリーグのアーセナルへと加入し、アーセン・ヴェンゲル監督の下でレギュラーを奪取。2018-19シーズンには公式戦40試合に起用されている。

しかしその後は徐々に出場機会を減らし、2021年に退団後はシャルケ04,レバンテでプレー。2023年夏に契約満了となったあとはフリーエージェントの状態となっていた。

キャリアの終盤は鼠径部と背中の度重なる怪我によってパフォーマンスが安定せずに苦しんでおり、その影響もあってこのタイミングでの現役引退を決断したそうだ。

ドイツサッカー連盟が発表した声明によれば、ムスタフィは以下のように告白しているとのこと。

「しばらく前からコーチとしての経験を積むことを考えていたんだ。ただその一方で、自分自身はもっと長くサッカーをプレーしたかったから、こんなに早く終わってしまうことは残念だよ。

ただこれからの時間を、そしてドイツサッカー連盟のコーチとしての第一歩を踏み出せることを、僕は本当に楽しみにしているよ」

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ムスタフィは7月からドイツのU-17代表でアシスタントコーチに就任し、マルク=パトリック・マイスター監督をサポートすることになるという。

マイスター氏はムスタフィがハンブルガーSVのユースに所属していたときに指導したコーチでもあり、その師弟関係がドイツU-17代表で復活することになるようだ。

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