New Balanceから今月リリースされた「442」と「Furon」のNEWモデル。
透き通るようなホワイトを基調に、お馴染みの“N”の文字にはピンクを配し、ピッチにも映えるお洒落な新色となっている。
この新作コレクションは海外でも販売されるが、人気モデルである「442」には今作から大きな変更があった。
グローバルで展開されるファームグラウンド(FG)モデルに関して、アッパーがカンガルーレザーからシンセティックレザー(人工皮革)に変更されたのだ。
マイクロファイバー素材を使用し、生まれ変わった「442」。とはいえ、クラシカルなイメージも強い「442」でのアッパー素材変更はなかなかのインパクトだと言える。
近年、海外メーカーではスパイクにカンガルーレザーを使用することをやめる動きが相次いでいる。日本向けの『442 v2 プロ HG』は今作もカンガルーレザーを継続するとはいえ、New Balanceも続いてしまうのか…。
今回、New Balanceは新スパイク発表当日の7月13日(土)にローンチイベントを実施。グローバルの担当者が来日していたので、その辺りを直接聞いてみることにした。
話をうかがったのは、New Balanceのフットボールシニアカテゴリーマネージャー、アダム・ライアン氏。他の海外メーカーと同じようにカンガルーレザーの使用をやめる方向なのかと尋ねたところ、以下の返答があった。
「我々も同じような方向性で考えています。カンガルーにはそれなりの利点がありましたので、それをやめるという判断を軽々にしたわけではありません。ただ、方向性としてはカンガルーをやめてシンセティックレザー(人工皮革)に移るということで考えています。我々はコンシューマー(消費者)からさまざまな意見を聞き、一貫した調査の結果、フットボールに特化した新素材を採用し(シンセティックレザーでも)カンガルーと同じようなパフォーマンスを出せるという判断に至りましたので、そのような方向性に進むことにしました」
やはり、New Balanceもカンガルーレザーの使用はやめる方向性のようだ。
ただ、『442 v2 プロ FG』などに使われるマイクロファイバーは、フットボールに特化した新素材で、カンガルーレザー並みの薄さ、軽量性、しなやかさがあるとともに耐久性にも優れ、軽い撥水性もあり、保形性があり伸びすぎることが無い素材、とのこと。
新素材を採用した新しい「442」に期待したい。
海外メーカーで広がるカンガルーレザー廃止の動き…ミズノのスパイク『モレリア』の開発者にそのことを聞いてみた
なお前述したように、New Balanceジャパンによるハードグラウンド(HG)モデル『442 v2 プロ HG』は、日本のマーケットの特性を考え、今作も引き続きアッパーにカンガルーを使用している。
今後に関してはグローバルと連携しながら進めていくとのことなので、こちらの推移も見守っていきたい。