未知数だが爆発力のあるマリ

日本との親善試合に出場したマリ代表MFブバカル・トラオレ(右)

グループD2戦目のマリは、同グループで最も未知数な相手だ。2023年に開催されたU-23アフリカネイションズカップで3位でパリ五輪出場を決めたマリは世代を代表するような選手の招集はできていないが、爆発力を秘めた選手の招へいに成功している。

最も危険な選手はプレミアリーグ・ウォルヴァーハンプトンMFブバカル・トラオレだ。昨季プレミアリーグで24試合に出場し、優れた身体能力を生かした出足の鋭いタックルや激しい球際の守備で相手のチャンスを潰すプレーは圧巻だ。

他にもフランス2部ボルドーの主力守備的MFイスフ・シソコも招集されており、中盤のデュエルについては激しい争いが予想されるため、日本にとってハードな試合になるだろう。

OA枠には快速ウイングのFWデンバ・ディサロが素早いドリブルからサイド突破を試みる可能性が高いため、攻撃に転じられれば突出した身体能力を駆使した個の力を警戒しなければならない。

グループDで最も情報が少ないチームであるため、分析するのも一苦労だろう。この未知数だが爆発力のあるチームを上回らなければグループリーグ突破は困難になる可能性がある。