なでしこジャパンは28日、パリ五輪のグループステージ2戦目でブラジルと対戦し、2-1で逆転勝利。今大会初白星をあげた。

初戦は世界王者スペインに1-2で敗れた日本。次なる相手は、ここ1年で3度対戦して1勝2敗のブラジルとなった。

なでしこは初戦からスタメン3人を変更。GKは山下杏也加。DFは右から高橋はな、熊谷紗希、南萌華と並び、清水梨紗が負傷離脱した右サイドには古賀塔子、左サイドには守屋都弥が入った。

3-4-3の形で、中盤の底は長野風花と長谷川唯で変わらず。前線はシャドーの右を宮澤ひなた、左を浜野まいか、1トップを田中美南が務めた。

試合は攻撃的で前から行く姿勢のブラジルがボールを握り、日本は奪った後のカウンターを狙う展開。19分、山下の正確なロングキックから宮澤が右サイドを抜け出し、中央でフリーの田中へ絶妙のパスを通すがシュートは左に外れる。

前半アディショナルタイムには守屋の放ったシュートがラファエレの手に当たり、PKの判定。田中がキッカーを務めるが、今年4月の対戦時、PK戦で日本のキックを3本連続で止めた名手ロレーナがこれを止め、先制のチャンスを生かすことができない。

ブラジルはハーフタイムに3人を変更すると、56分、10番のマルタが裏へ絶妙のスルーパス。日本のDFラインが裏を取られ、最後はラストパスを受けたジェニフェルがゴール右隅に流し込み先制点を手にする。

先制されてしまった日本は直後、浜野に代えて植木理子を投入。そこから清家貴子、谷川萌々子、千葉玲海菜と攻撃的な選手を次々とピッチへ入れる。

すると終了間際、谷川のエリア内での仕掛けが相手のハンドを誘発。VARの結果PKと判定され、キッカーを務めた熊谷がこれを見事に成功。

キャプテンのゴールで試合を振り出しに戻すと、後半アディショナルタイム、谷川が相手のパスミスをダイレクトでロングシュート。美しい弧を描いたシュートはゴールに吸い込まれ、劇的な逆転劇を成し遂げた。

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80分から出場した19歳の大活躍でブラジルに勝利した日本。8月1日のグループステージ最終戦ではナイジェリアと対戦する。

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