夏の移籍市場が賑わう中、未だに所属先が決まっていないビッグネームが数多くいる。

中には過去にワールドカップ出場、欧州のビッグクラブで活躍した選手もおり、Jリーグクラブでも手が届く可能性がある推定市場価格250万ユーロ(日本円で約4億278万円、8月2日現在)以下の選手も多く存在する。

実際にJ1浦和レッズへ加入したMFサミュエル・グスタフソンの推定市場価格が300万ユーロ(現在のJリーグで最高額)、J2清水エスパルスに加入したガーナ人FWアブドゥル・アジズ・ヤクブの推定市場価格が300万ユーロだった。

そのため市場価格が約250万ユーロの価格帯の選手は、J1クラブが比較的手を出しやすい価格帯だと推察する。

そこで推定市場価格250万ユーロ以下で獲得を狙える外国籍MF3選手をピックアップした。

※推定市場価格はTransfermarktに準拠

コートジボワール生まれ、フランス育ちの未完の大器

ジャン=フィリップ・グバマン

推定市場価格:250万ユーロ

ポジション:守備的ミッドフィールダー、センターバック、右サイドバック

国籍:コートジボワール、フランス

年齢:28

コートジボワール代表として17試合出場するグバマンは今夏にフランス2部ダンケルクを退団後は去就が未定となっている。コートジボワールで生まれ、フランスで生まれ育った逸材は、優れたボール回収能力と強じんな肉体を生かした球際の守備でフランスサッカー界の大器と期待されていた。

RCランスで脚光を浴びたグバマンはドイツ1部マインツで定位置をつかみ取り、3シーズンに渡って主力として活躍した。ただ2019年夏にプレミアリーグのエヴァートンへ移籍するとまったく活躍できず、以降のキャリアは下降線を辿ってしまった。

それでも守備的ミッドフィールダーとしての能力は健在であり、センターバックや右サイドバックがプレー可能とユーティリティ性を持ち合わせる。まだ28歳と若く、身体能力とフィジカルの強さはJリーグで無双を期待できるため、是非来日してほしい実力者の一人だ。