Qolyアンバサダーのコラムニスト、ロイすんによるレポートをお届けします。
クラブの黄金期、ファンを魅了した名チームの中心メンバーを紹介する連載『名チームを支えたレジェンドたち』。
第6回の今回は、UEFAヨーロッパリーグへと名称を変える前、UEFAカップ最後の王者となった「シャフタール・ドネツク2008/09」だ。
当時の中軸を担ったキープレイヤーと共に、クラブの歴史を振り返っていこう。
フェルナンジーニョ
生年月日:1985年5月4日
代表チーム:ブラジル
シャフタール在籍期間:2005~2013年
シャフタール通算成績:284試合・53得点
シャフタールの栄光を語るうえで欠かせないブラジル人選手たちだが、その中でも特に成功を収めた1人がフェルナンジーニョだろう。
UEFAカップでは、ウクライナ対決となった準決勝ディナモ・キエフ戦の同点弾を含む、大会4ゴールの活躍で優勝に貢献。
アンカーの位置からタクトを振るい、晩年はセンターバックでもプレーしたシティ時代とは違い、当時は両サイドハーフやトップ下で10番のような振る舞いもみせるなど、中盤のマルチロールの一面も持っていた。
ジャジソン
生年月日:1983年10月5日
代表チーム:ブラジル
シャフタール在籍期間:2005~2012年
シャフタール通算成績:273試合・64得点
当時のシャフタールで、後にワールドクラスへと羽ばたくウィリアン、フェルナンジーニョも匹敵する重要な戦力だったのが、168cmの小さな魔術師ジャジソンだ。
リーグ戦では振るわなかったものの、UEFAカップのファイナルでは、ダリヨ・スルナのクロスを流し込み決勝ゴールをマーク。この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出された。
その後は、4大リーグに移籍することなく、2011年までシャフタールに在籍したのちに母国ブラジルでのプレーを選択。2022年に現役引退を発表した。
ドミトロ・チグリンスキー
生年月日:1986年11月7日
代表チーム:ウクライナ
シャフタール在籍期間:2002~2009年、2010~2015年、2024年
シャフタール通算成績:193試合・16得点
リーグ最小の16失点と鉄壁を誇ったディフェンス陣で一際輝いたのが、大型センターバックのドミトロ・チグリンスキーだ。
GKのアンドリー・ピアトフ、主将のダリヨ・スルナと共に最終ラインを形成すると、決勝ではエースのクラウディオ・ピサーロを中心としたブレーメンの豪華攻撃陣を、ナウドのフリーキック1点に抑え込み優勝に大きく貢献。
シャフタールでの活躍が認められ、翌シーズンにはUEFAスーパーカップで対戦したバルセロナに2,500万ユーロで移籍。バルサでプレーする初めてのウクライナ人選手となった。
ライター:ロイすん
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