かつてマンチェスター・ユナイテッドで長くプレーしたことで知られる元ブラジル代表MFアンデルソンが、養育費の未払いによって禁固刑を言い渡されたとのこと。
『The SUN』によれば、アンデルソンは今回ブラジルのポルトアレグレにある裁判所で判決を受け、「未払分の養育費を支払わない限り、刑務所で身柄を拘束する」と命令されたという。
アンデルソンは1988年生まれの36歳で、グレミオとFCポルトを経て2007年にマンチェスター・ユナイテッドへと加入した天才ボランチであった。
左利きで豊かなフィジカルと技術を備えた選手として話題になり、若くしてアレックス・ファーガソン監督の期待を受けて出場機会を獲得していたが、年々怪我やトラブルが頻発するようになった。
フィオレンティーナへの期限付き移籍を経てブラジルへと帰国したあとはインテルナシオナウ、コリチーバ、そしてアダナ・デミルスポルでプレーして現役を引退している。
2015年のインタビューでは4人の子供がいることを明らかにしていたが、今年のインタビューでは「マンチェスター・ユナイテッド時代にはすでに9人の子供の父親だった」と告白しており、様々なところに隠し子がいたという。
今回の裁判ではおそらくそれらの子どもの中で養育費の支払いを受けていない者がおり、アンデルソンはそれによって禁固刑を言い渡されたものと考えられている。
記事によればアンデルソンはポルトアレグレの山の中にあるイルマオン・ミケウ・ダリオ刑務所に収監されているとのこと。
ただ彼の収監スタイルについては「昼間は刑務所の外で働いたり勉強することができ、夜は刑務所に戻る」という半開放型の拘束であるとか…。
アンデルソンは3年前にも暗号通貨の詐欺事件でマネーロンダリングに関わったとして検察当局の捜査対象になっており、その洗浄額は470万ポンド(およそ8.6億円)に達していたと伝えられている。