9月21日に韓国・ソウルで開幕するサッカーの世界大会「ホームレス・ワールドカップ2024」。

事業を通して社会課題解決に取り組む、株式会社LIFULLは、日本代表チームのオフィシャルスポンサーに就任し、「ホームレス・ワールドカップ」への挑戦をサポートしている。

大会の開幕に向けて、新ユニフォームのお披露目も兼ねた記者会見が5日に行われた。

「ホームレス・ワールドカップ」は、安定した居住状況にないホームレス状態の人が一生に一度だけ参加できるストリートサッカーの世界大会。

大会は「ホームレスの存在しない世界」、そしてこの大会への出場が、不安定な居住環境を抜け出すきっかけになることを目指して2003年から毎年開催され、2024年大会は9月21日(土)~28日(土)にアジア初となる韓国・ソウルで開催される。

これまで日本代表は2004年、2009年、2011年と計3回出場してきたが、外資系企業や個人からの寄付が主な原資で、日本企業によるスポンサーを得られず資金的な課題を抱えていた。

また、2012年以降は資金的な課題に加え、選手集めの困難さから国内の裾野を広げる活動に注力するため出場を見送ってきたという。

そうした中で今回、日本代表のオフィシャルスポンサーに就任したLIFULL。

執行役員を務める川嵜鋼平氏は、LIFULLがこれまで不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」を通して、ホームレス状態の人を含む生活困窮者や家族に頼れない若者などあらゆる人の叶えたい暮らしの実現をサポートしてきたことや、「ホームレス・ワールドカップ」の大会のビジョンである「ホームレスの存在しない世界」を目指すこと、大会への出場を当事者たちが広義のホームレス状態である不安定な居住環境から抜け出すきっかけとすることに強く共感し、13年ぶりに大会に出場する日本代表チームの挑戦をサポ―トするため、スポンサーに就任したと語った。

これまでにスポンサー活動の一環として、大会出場に必要な資金面での支援のほか、日本代表ユニフォームのデザイン提供、日本代表チームの派遣の目的の1つである「広義のホームレス問題の理解促進」をサポートするため、全国の男女1,902人を対象に「ホームレス」に関するイメージ調査および、支援団体を対象に実感調査を行っている。

会見では、ダイバーシティサッカー協会の鈴木直文理事がホームレス・ワールドカップの2つのミッション「ホームレスを経験した人の人生や生活を変えること」「ホームレス問題に対する偏見や無理解を是正すること」を説明。

今大会から日本代表参加資格に関わる広義のホームレス問題についての話もあり、「大会出場が問題解決の糸口や、支援団体へのいっそうの支援につながることを願っています」とこれまでのホームレス状態のイメージに留まらない居住環境にいる人に向けた思いを語っていた。

LIFULLは、13年ぶりの大会出場に向けて、日本代表選手が着用するユニフォームを新たに制作。川嵜氏はデザインのコンセプトなどについてこのように語る。

「今回のユニフォームは、ホームレス・ワールドカップという大きな挑戦をする選手たちへ贈るエールとしてデザインしました。ユニフォームのグラデーションは過去から未来への時間軸を表しています。また、山なりに繰り返し重なるグラフィックは選手の内から溢れ出るエネルギーと、過去の苦難から脱却し、未来へと力強く上昇していく姿を表現しています。このユニフォームをまとい、日本代表の皆さんが世界で活躍する姿を楽しみにしております」

会見には「ホームレス・ワールドカップ2024」に出場する2名の選手も登壇。出場への思いと意気込みを以下のように話していた。

「ビッグイシュー誌販売から様々に繋がりその中でフットサルにも参加させてもらい、まさかワールドカップにまで行けるとは本当に感激ですし、感謝しかありません。選ばれたからには楽しんで、参加各国のみなさんとも交流して、素晴らしい大会となるよう努めたいと思います」

「小さいころからサッカーをしてきましたが、まさか日本を代表してサッカーをする機会に恵まれるとは思ってもいなかったです。チームとしての勝利を目指したいのと個人としても3得点3アシストを目標にしていきます。応援よろしくお願いします」

なお、大会が開幕する9月21日(土)に開催されるイベント「PEACE DAY 2024」に出店するLIFULLブースにて、レプリカユニフォームがチャリティ販売されるとのこと。

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ユニフォーム販売の収益の一部が支援団体等に寄付されるほか、東京と近畿の一部エリアで活動するビッグイシュー誌販売者がレプリカユニフォームを着用し、ビッグイシュー誌を販売するコラボレーションも予定されているという。

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