J1のヴィッセル神戸は2日、浦和レッズのノルウェー人DFマリウス・ホイブラーテンへの謝罪を表明した。
神戸は28日に行われた明治安田J1リーグ第32節の浦和レッズ戦で1-0と勝利。勝点を61に伸ばし、FC町田ゼルビアを抜いて2位に浮上した。
ただこの試合の81分には、シュート体勢に入った神戸MF佐々木大樹の左足がブロックしようとした浦和DFホイブラーテンの顔を直撃。佐々木にはイエローカードが提示され、ホイブラーテンは85分に途中交代を余儀なくされた。
浦和は1日にホイブラーテンの負傷について「右眼窩壁骨折と鼻骨骨折で全治4週間」と診断されたことを報告し、同日手術を行ったことを明らかにした。
シーズンも佳境となるこの時期の離脱とあって浦和のファン・サポーターからは憤りの声もあがっていたが、神戸は2日、「2024明治安田J1リーグ 第32節でのプレーに関して」と題した声明を出した。
以下その全文。
「9月28日(土)にノエビアスタジアム神戸にて開催された「2024明治安田J1リーグ第32節 ヴィッセル神戸vs.浦和レッズ」において、弊クラブ所属選手のプレーにより、浦和レッズのマリウス ホイブラーテン選手が負傷する事案が発生いたしました。
意図的ではなかったものの、結果的に危険なプレーとなり、ホイブラーテン選手に怪我を負わせることとなりましたこと、改めて深くお詫び申し上げます。
試合後に、クラブとして強化担当や当該選手からお詫びいたしました。ホイブラーテン選手、並びにご家族や関係者の皆さまにお見舞いを申し上げるとともに、1日も早い回復を心よりお祈りいたします。
今後改めてフェアプレーとルール遵守に努めてまいります」
神戸は“意図的ではなかった”としつつプレー中の過失を全面的に認め、ホイブラーテンや関係者へ謝罪した。
一般的に試合中の負傷についてクラブが謝罪を表明するのは異例のこと。ただ、神戸は所属するMF齊藤未月が昨年の試合中に全治およそ1年という大けがを負った過去がある。
そうしたこともあってこの声明となったのかもしれないが、異例の声明にはファン・サポーターからは驚きや「素晴らしい」といった称賛の声があがっていた。
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