12日、ヴィッセル神戸は公式記者会見で「湘南ベルマーレからMF齊藤未月を完全移籍で獲得した」と発表した。
昨年湘南ベルマーレからヴィッセル神戸に期限付き移籍していた齊藤未月は、8月19日の柏レイソル戦で全治1年にも及ぶ重度の怪我を負ってしまった。
それから2回の手術を受けながらピッチへの復帰を目指していたが、期限付き移籍の契約が満了になるためこの冬の去就が注目されていた。
最終的にはヴィッセル神戸に完全移籍することに決まった齊藤未月は、この契約について以下のように語った。
「このたび、湘南ベルマーレからヴィッセル神戸に完全移籍することになりました。まずはこのような場を作ってくださったクラブに心から感謝しています。
何を話すか、特に決めているわけではないんですけど…本当に多くの方の支えがあってこの移籍が実現しました。初めての完全移籍ということで、これからヴィッセル神戸の選手としてプレーすることになりますが、まずは怪我を治すことに専念して1年間をしっかり過ごしていきたいと思います。
怪我をしたことで、今までやってきたことや積み上げてきたものが全て否定されるわけではない…と自分自身は思っていますし、いい意味で習慣を見直す時間になりました。よりパワーアップして、より良い変化を生み出しつつ、常に考えながら生活をして、選手としての自覚を持ってやっていきたい。
昨季は怪我をしたことですこし周りの目が…いい意味でのことなんですけど、『怪我をしている選手』と見られていたと思いますが、今季はまたいちプレーヤーとして結果を出し続けなければいけない。
それが評価になって今後の自分のサッカー人生においてプラスになると思う。まずはそれをヴィッセル神戸で達成したいと強く思っています。それをサポートしてくれているみなさんがいるからこそ僕がここにいられる。
怪我をしたときにも言いましたが、家族やチームメイト、ファン、サポーターに自分がプレーしている姿を見せ続けることがサッカーを続けている理由の一つだと思っています。それを大切にして日々を過ごしていけたらいいなと思います」
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離脱期間が1年にも及ぶ大きな怪我を抱えながら、それが「習慣を見直す時間になった」と話し、自分の成長や変化のために前向きな捉え方をしているとのこと。