8月末にTHE FIRST TAKEに出演したk-popアイドルのaespa。

圧倒的な美貌を持つ彼女らのファッションは注目の的で、まとめのInstagramが多数つくられているほどだが、ウィンター(サムネイル、右から二番目)が着用したのはイタリアの名門サッカーチーム、ユヴェントスのユニフォームをリメイクしたものだった。


JEEPスポンサーのものでシーズンは2012-13シーズンのものと思われる。

このシーズンのユヴェントスはセリエAで優勝したもののチャンピオンズリーグではバイエルン・ミュンヘンを前に準々決勝で敗退していた。アンドレア・ピルロ、セバスティアン・ジョヴィンコ、守備陣ではジャンルイジ・ブッフォン、ジョルジョ・キエッリーニらがいた。だが、韓国人選手は在籍していないし、欧州で何かタイトルを獲得したわけでもない。何故なのだろうか?

常に最新のファッションに身を包んでいると思われる彼女らにしては意外な選択だと思われるかもしれない。K-POPの世界では、一説には年間で数億円という多額なお金を衣裳代に投じているからだ。

だが、K-POPシーンでは、元の価格が高いものから安いものまで年代も関係なくライブ衣裳で採用されている。近年、出番が増えているのが、ヴィンテージのアイテムだ。アメリカでも世界的スターがヴィンテージのバンドTシャツを愛用したこともあり、K-POPでもメタリカ、ニルヴァーナ、パンテラといったバンドの古い年代のTシャツが惜しげもなく使われている。現在バンドTシャツはそのバンドを知らない人もファッションで着用するようになり、高値取引が目立つ。

それと同じように今年の夏は「古い時代のサッカーユニフォーム」に注目が集まった。サッカー風ゲームシャツをファッションに組み込むのはすでに昨年からトレンド入りしていたが、今は実在もの、とりわけユヴェントスの人気が熱い!というかほとんどユヴェントスしか見ないぐらい圧倒的なのだ。

特に2012-13シーズンのユヴェントスのユニフォームは人気で、同じK-POPアイドルであるTWICEのナヨンも7月の大阪のライブで同シーズンのユニフォームをリメイクしたものを使い話題になっていた。

過去にはTWICEではチェヨンが2022-23シーズンのユヴェントスのユニフォームを着用したこともあった。

2グループのスタイリストは噂によると別。TWICEはJYPエンターテインメント所属、aespaはSMエンタテインメントと所属事務所も別だ。ただ、K-POPの世界では同じ衣裳を複数のグループが使いまわすことは多くあり、「あのアイテム他でも見た」は少なくない。最近では、Rick OwensやACNEといったブランドは特徴的なデザインもあって目につく。

だが、何故ユヴェントスなのかは疑問が残る。韓国人が好きなサッカーチームと言えば、ソン・フンミンが活躍したトッテナムだったからだ。

次に、男性アイドルはどうなのだろうか?