10日に行われた2026ワールドカップのアジア最終予選で、日本代表に敗れたサウジアラビア代表。
サウジアラビアは過去、日本に対してホームで敗れたことがなく、2014年5月に完成したキング・アブドゥラー・スポーツシティでもこれまでワールドカップ予選10勝2分と無敗だった。
しかしこの日は前半、鎌田大地に先制点を許すと、後半には小川航基に追加点を決められて0-2で敗戦。前半こそシュートが日本ゴールを強襲する場面もあったが、全体を通してみるとほぼ決定機を作れず、完敗といえる内容だった。
これで最終予選3試合1勝1分1敗となり、オーストラリアに抜かれてグループCの3位に転落。チームを率いるイタリア人ロベルト・マンチーニ監督の立場も危うくなっている。
試合前に「現在、50%~60%の選手が(所属クラブで)プレーしていない」と嘆いていたマンチーニ監督。「次のワールドカップ予選2試合では皆さんの全面的な応援が必要だ。日本戦ではスタジアムがファンでいっぱいになることを願う」と発信し、国民への支援を呼びかけた。
日本戦にはその言葉通り大観衆が詰めかけたが、期待に応えることはできず。終了間際には“為す術がない”といった様子でベンチに座るマンチーニ監督の姿が中継にも映し出されていた。
『Erem News』は「マンチーニ監督の運命は日本が決める」と日本戦次第で解任もあり得ることを伝えており、この結果を受けて去就問題が加速しそうだ。
まだ3試合と時期尚早のようにも思われるが、年俸2700万ドル(およそ40億円)という破格の給与を得ているだけに協会の判断は早いかもしれない。