日本代表は15日、ワールドカップ最終予選でオーストラリアと対戦。

58分に谷口彰悟のオウンゴールで先制点を許したものの、76分に追いつき、ホームで1-1の引き分けに持ち込んだ。

貴重な同点弾は、70分に久保建英と交代で投入された中村敬斗のドリブルから生まれた。

左サイドのライン際でボールを持った中村。対峙したルイス・ミラーを三笘薫の絶妙なスクリーンプレーもあり突破すると、カバーに入ったパトリック・ヤズベクを独力で剥がし、左足で中央へ鋭いクロスを送った。

「上田(綺世)選手と目が合ったので出しました」と語るスピードボールは、上田には届かなかったものの手前でキャメロン・バージェスがクリアできずオウンゴールに。

オーストラリアにほとんどチャンスを作らせないなか、後半にオウンゴールで先制されるという嫌な流れを断ち切る見事なプレーだった。

「1人抜いて、2人目のときにカットインして(シュートを)打とうかなと迷ったんですけど、サポートに来ている相手選手が見えて。カットインだと付いてこられるかなと思ったのでキックフェイントで交わして、付いてくるかなと思ったんですけどうまく抜き切れたので中に切れ込むだけでした」

ドリブル突破のシーンをそう振り返った中村。「2人で崩せた」という、初めてとなった三笘薫との“共演”についても「自分が(サイドに)張っているとき、自分をフリーにしてくれるような動きをしてくれたのでいい形でボールを受けることができました」と手ごたえを掴んだようだ。

所属のスタッド・ランスでは現在、4試合連続ゴール中。「フランスリーグは相手選手の身体能力が高い選手がほとんどです。日常的に個の能力が高いレベルの中でやれているので、それが自分の中で成長している理由かなと思います」と言うように、クラブでの充実の日々を代表につなげ、この日はピッチ上で一、二を争うほどの輝きを放った。

「大量得点の試合で点を取る以外に、大事な試合で、こういうかなり拮抗した試合でゴールに直結するプレーができたのはすごく嬉しいっす」

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ランスでは僚友・伊東純也とともにチームに欠かせない存在となっている中村敬斗。日本代表でも、三笘薫との同時出場はチームの新たな可能性を示すものだった。

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