日本時間15日午後9時にインドネシアのゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムで2026北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選日本代表vsインドネシア代表戦が開催される。
インドネシアはアジア最終予選でW杯出場歴があるオーストラリア、サウジアラビアと対戦して立て続けに引き分けるなど、急激に力をつけ始めている。
なぜ力をつけ始めているのかというと、同代表でプレーできる権利を有する同国にルーツを持つ欧米育ちの選手たちを帰化させて、即戦力として迎い入れているからだ。
同国とは今年1月から2月にかけて開催されたアジアカップで日本と同国はグループリーグで対戦し、3-1で勝利を収めた。ただあの試合にいなかった実力者が新たに加わっているため、前回と同じように一蹴できるかは不透明だ。
そこで現在のインドネシア代表の実力や弱点を代表戦前にひも解く。
間に合った秘密兵器
先月12日に同協会のエリック・トヒル会長が自身のX(旧Twitter)に元U-21オランダ代表DFケヴィン・ダイクス(デンマーク1部コペンハーゲン)との握手を交わした写真とともに、「インドネシア系の FC コペンハーゲンの選手たちとランチ、握手を忘れずに。インドネシア代表チームへようこそ」と投稿していた。
Makan siang sama pemain F. C. Copenhagen yang punya keturunan Indonesia, ngga lupa salaman 😊
Selamat bergabung di Timnas Indonesia, @KevinDiks_ 🫱🏼🫲🏼 pic.twitter.com/xr598Ve6Tf
— Erick Thohir (@erickthohir) October 12, 2024
ダイクスはオランダ1部フィテッセ、イタリア1部フィオレンティーナ、オランダ1部フェイエノールト、イタリア1部エンポリなどに所属した実力者であり、身長186センチと上背を活かした空中戦の強さと推進力のあるスプリントを持ち合わせる万能型DFだ。守備的ポジションはすべてこなせる器用さを持ち、コペンハーゲンでは主にセンターバック、左サイドバックでプレーしている。
最終予選の秘密兵器として期待されていたダイクスは、帰化プロセスが速やかに進めば日本代表戦までに招集できる可能性があると複数のインドネシア国内メディアが報じていたように、今回の招集に間に合った。
オランダの強豪トゥエンテでレギュラーセンターバックを担うインドネシアの主力DFミーズ・ヒルハースが負傷により、今回招集できなかった。インドネシア代表は新たに加わったディクスをディフェンスラインに加えて強固なブロックの形成を狙っている。
デンマーク最強のコペンハーゲンで守備の中核を成しているディクスが、日本相手にどのような守備を見せるのかに注目したい。