2034年のFIFAワールドカップは、中東サウジアラビアで開催されることが決定した。

『Guardian』によれば、同大会ではファンによるスタジアムでの飲酒が禁止される見込みだそう。FIFAはサウジ政府に法律の緩和を求めない方針とのこと。

1952年に国王がアルコールを禁じたサウジでは他の多くのイスラム教国とは異なり、高級ホテルでさえアルコールの販売が禁止されている。

2022年カタール大会でもスタジアムでのビール販売が禁止になったが、FIFA関係者はそこから教訓を得たという。

カタール大会ではスタジアムでのビール販売を受け入れるよう圧力をかけられたが、大会開始2日前にカタールを支配するアル・サーニー家が断固たる態度で計画を撤回した。

何万ものバドワイザーの樽がスタジアムから撤去され、バドワイザーを所有する大会スポンサーのアンハイザー・ブッシュ・インベブに支払うべき補償金4000万ポンド(78億円)はFIFAの負担となった。

FIFA関係者は、サウジ政府に圧力をかけて法律を緩和させる計画はないと述べているそう。

飲酒で破滅したスター7人

サウジ政府とFIFAは極めて緊密な関係にあり、FIFAは財政面で依存している。

サウジの国営石油会社アラムコは、4年間のスポンサー契約の一部として3.2億ポンド(625億円)をFIFAに支払う。また、サウジの公共投資ファンドは、FIFAクラブワールドカップの放映権として8億ポンド(1,562億円)をFIFAに支払ったストリーミング会社DAZNに投資する予定だそう。

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