ペナントレース前半の山場となる「日本生命セ・パ交流戦」。今季もパ・リーグ勢が69勝をマークし、39勝のセ・リーグ勢を圧倒した。その中でファイターズ、マリーンズは貯金をつくったが、唯一イーグルスだけが取り残された形に。今回は、交流戦終了時点でBクラスとなっている3球団の状況を振り返る。

北海道日本ハムファイターズ

北山亘基が交流戦投手部門で10冠達成!

3・4月を最下位で終えたファイターズだが、5月と交流戦で息を吹き返す形となった。5月最初のカードでバファローズに勝ち越したが、続くイーグルス戦で負け越し。それでもバファローズ、マリーンズに連続で勝ち越し、徐々に流れを引き寄せていった。そして交流戦前最後のカードは、開幕から5連敗中のホークス戦。なんとか一矢報いたかったが、投手陣が3試合で28失点と相手打線につかまり、開幕からの連敗が8に伸びた。

嫌な流れで交流戦を迎えることになったが、交流戦開幕カードで3連勝。開幕戦初戦の勝利は新庄剛志監督の通算300勝となった。続くジャイアンツ戦は負け越しとなったが、6月4日から破竹の9連勝。2007年以来の交流戦優勝は逃したが、14勝4敗とホークスに並び2位でセ・リーグとの戦いを終えた。

交流戦で活躍が目立ったのは北山亘基。3戦3勝で防御率は0.89と圧巻のピッチングを見せて投手11部門中10部門でトップの数字を残した。全体で見ても交流戦のチーム防御率は1.79と、開幕約1ヵ月は苦しんだ投手陣が調子を取り戻したのは大きい。

悲願の優勝へ向けては、対ホークスとの相性の悪さをいかに改善できるかがポイントだろう。

画像: 北山亘基が交流戦投手部門で10冠達成!

千葉ロッテマリーンズ

交流戦を終え、勝率を5割に戻す

3・4月は12勝14敗の借金2も、粘りの戦いを見せたマリーンズ。5月は早い段階で勝率を5割に戻したかったが、前半の12試合で3勝9敗と大きく負け越し。しかし、交流戦前の3カードでは6勝2敗と復調の気配を見せた。

借金4で迎えた交流戦は、開幕のカープとの3連戦で3連勝。続くタイガース戦は負け越しも、スワローズに勝ち越し。ジャイアンツ相手には白星は挙げられなかったが、ドラゴンズ、ベイスターズには勝ち越しを決め10勝6敗2分で交流戦をフィニッシュ。なんとか勝率を5割に戻してペナントレース再開にこぎつけた。

交流戦の個人成績を見ると、2年目の西川史礁が打率.329と高い数字を残し、ネフタリ・ソトも打率.302、本塁打4、打点13と打線をけん引した。投手陣では、今季から加入のアンドレ・ジャクソンが3戦2勝で防御率0.95と調子を上げてきたのは大きい。守護神・横山陸人も5月15日から連続無失点を継続しており、安定感が増している。

Aクラス浮上への課題は先発陣だろう。ジャクソンの調子は上がってきたが、左腕エースの小島和哉、ルーキーの毛利海大らは白星を積み重ねられていない。右腕エースの種市篤暉の離脱が大きな影を落としているが、ここをどう乗り切るかが見ものだろう。

画像: 交流戦を終え、勝率を5割に戻す

東北楽天ゴールデンイーグルス

交流戦途中で異例の指揮官交代劇

パ・リーグ球団で唯一交流戦負け越しとなったのが、イーグルスだ。3・4月は12勝14敗で切り抜けたものの、5月は交流戦前まで2度3連勝をマークした一方、5連敗も2度あり流れをつくれず、交流戦開始前の時点で19勝26敗1分の最下位となっていた。

交流戦でなんとか流れを変えたかったが、スタートから6連敗。その後、ベイスターズ相手に勝ち越しは決めたが、残り3カードはすべて負け越しとなった。

浮上の気配が見えないなか、チームは6月10日の試合後に、三木肇監督の休養を発表。塩川達也ヘッドコーチが監督代行を務めることが発表された。この体制で今季はいくかと思われたが、交流戦最終日となった6月17日に、昨季までマリーンズを指揮した吉井理人を新監督に就任させることを発表した。シーズン中の監督交代はプロ野球界では異例のケースで、これが中盤戦以降にどう転ぶかが注目される。

選手の状態を見ると、ベテラン前田健太が交流戦終了まで6試合に先発し未勝利。瀧中瞭太が防御率1点台と好投を続けているが、その他の先発陣も不調が続く。打撃陣では、辰己涼介が昨季の不振を脱した印象だが、全体的に調子が上がりきれていない印象だ。

経験値豊富な吉井新監督が、チームをどのように変革させるか。そこが見どころとなるのは間違いない。

画像: 交流戦途中で異例の指揮官交代劇

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