JFLで感じたギャップ
自身初のJFLを元日本代表のテクニシャンはどう感じているのだろうか。
小林は「上でやりたいと思っているチームとの対戦は楽しいですよね。ラインメール青森、レイラック滋賀、ヴィアティン三重…。そういうチームは相手も必死だし、ワンプレーに対しての責任感やプレッシャーがかかっている」とプロ入りを目指すライバルチームとの対戦を楽しんでいるという。

インタビュー取材に応じた小林
今季はリーグ戦22試合5得点1アシスト(今月14日時点)を記録しており、チームにとっても欠かせない存在となっている。再びプレーする喜びを噛みしめる男は、アマチュアの舞台で輝きを放っている。
一方でギャップを感じる部分もある。
これまで欧州や日本代表と最高峰でプレーしてきた小林は、違和感を感じていた。

精度が高い華麗なパスを展開する小林
「サッカーに対しての気持ち、プライド、すべてにおいて違う世界なんだなと。俺がいままで感じてたこととか、(これまで所属して)いたところの周りの仲間とのことを持ち出してはいけない。それと比べたり、それを求めたりしたらいけないんだなと。
そういう気持ちは年齢の問題じゃない。15、16歳で、J1でやっている選手もいるじゃないですか。上の人たちを見て、もっとこうならなきゃいけない。もっとうまくなりたい、代表に入りたい、世界でやりたい。欲があって、負けたくない気持ち、上に行きたい気持ち、サッカーにかける思いがあってやっている。それこそ長友佑都くんのように39、40近くなっても、もっとうまくなりたい、若いときよりもっといいコンディションでやりたい人もいる。
プロとしての志向の問題だと思います。プロアスリートとしての心の持ちようの違いはすごく感じました」
これまで過ごしてきた世界とは異なる世界。プロ契約とアマチュア契約が混同するJFLで感じるギャップに驚きを覚えたという。
