【インタビュー】磐田退団後に妻が涙…DF小川大貴がJ3松本山雅FCで家族と始めた再出発「辞めたらパパは何をするの」
小川大貴には忘れられない試合がある。
J2ジュビロ磐田でのラストシーズンとなった2024年に行われた第104回天皇杯2回戦のJ3テゲバジャーロ宮崎戦だ。
なぜ小川はその試合を忘れられないのか。なぜ下部組織時代を含めて約17年間を過ごした愛するクラブを去ったのか。
一時は引退も考えた。それでも今季より完全移籍したJ3松本山雅FCで、家族とともに再び歩み出した。
(取材・文・構成 浅野凜太郎)
磐田での存在意義を見失ったあの試合
サックスブルーに染まった磐田のゴール裏から怒号が飛んだ。ふがいない試合をしたからだ。
「リーグ戦とは違ったメンバーで、試合に向けて1週間の準備をしていく中、決してう...