廣山望監督率いるU-17日本代表のワールドカップでの挑戦は、ベスト8という結果に終わった。

しかし、この世代のアフリカ王者モロッコと欧州王者ポルトガルを破り、堂々の1位でグループステージを突破。初のベスト4進出をかけた準々決勝オーストリア戦も決定機の数では上回っていただけに、あらためて日本サッカーの力を示した大会だったと言える。

そんな今大会において、素晴らしいパフォーマンスで高い将来性を感じさせた5名の選手を紹介する。

村松秀司

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2008年8月6日生まれ(17歳)

ロサンゼルスFC所属

今大会で日本代表のキャプテンを務めた村松秀司。唯一の海外組として参戦した17歳は「最大の発見」と言える一人だろう。

アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、アメリカで育った村松。その佇まいは日本人離れしたものがあり、語学力を含めピッチ内外で大きな影響力を発揮した。

肝心のピッチ上のパフォーマンスにおいても、いま自分がするべきことを的確に見極め、若いチームの中で良い意味での“重し”に。流れの中で見せた数々のスーパーセーブ、そして北朝鮮戦とオーストリア戦でのPKストップは圧巻だった。

日本代表を自ら選択したからこそ垣間見える覚悟。近年、若く有望な大型GKの台頭が目立つ日本だが、紛れもなく心技体を兼ね備えた村松こそ、鈴木彩艶を追いかける存在になるかもしれない。

元砂晏翔仁ウデンバ

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2009年3月10日生まれ(16歳)

鹿島アントラーズユース所属

U17アジアカップ後に「スター候補」の1人としてピックアップした元砂晏翔仁ウデンバ。その後大きな飛躍を遂げた。

同大会で手にした自信を胸に鹿島アントラーズユースで中心選手に成長すると、U-17日本代表でも主力に。アジアカップ参戦が追加招集だったことが今では信じられないほどだ。

今大会は3バックの右でレギュラーを務め、強豪国のアタッカーたちと対峙。察しの良い守備対応とともに190cmの長身を攻守に生かしたほか、強いインサイドキックでビルドアップにスピード感を加えた。

残念ながらコンディション不良により準々決勝のオーストリア戦を欠場。チームも敗退を喫してしまったものの、新たな大型センターバックとしての元砂の台頭は、近い将来A代表にもプラスの影響を与えそうだ。

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