6日に各地で行われたJ1リーグの今シーズン最終戦。

昨シーズンはJ2で優勝してJ1に昇格した清水エスパルスは、ホームでの最終戦でファジアーノ岡山に1-2で敗れ、14位で今シーズンを終えた。

今シーズン限りでの退団が発表された清水の元日本代表MF乾貴士はフル出場。

IAIスタジアム日本平で試合後に行われた退団セレモニーでは、涙ながらにこう語っていた。

「まずは今日は勝てなくてすみませんでした。

今季限りで清水エスパルスを退団することになりました…。本当に僕がセレッソから退団する時に、苦しかった時に練習参加させてもらった岡山のみなさん、本当にありがとうございました。

こんな問題児の僕を拾ってくれた清水エスパルスのみなさん、本当にありがとうございました。

ここを離れるのは本当につらいですし、もっとこのアイスタとファンのみなさんの前でプレーがしたかったです。

今シーズン、何度か引退も考えたんですが、こんな形で引退はしたくないので、もうちょっと頑張りたいなと思います。

ひとつだけ伝えたかったことは、街中で会った人たちとか、SNSでコメントをくださる方に、『清水に来てくれてありがとうございました』と言ってもらうことがすごく嬉しかったです。でも、本当は、みなさんが受け入れてくれて、拾ってくれて、そして、こんな僕を応援し続けてくれて、本当にありがとうございました。

これからも僕は清水エスパルスを愛しています、本当に3年半ありがとうございました」

37歳の乾は、地元滋賀県の野洲高校時代から知られてきたテクニシャン。日本代表としても2018年ワールドカップで圧巻のゴールを決めるなど活躍したが、謹慎処分を受けるなどの問題を起こしたこともある。

2022年には当時所属していたセレッソ大阪で「チーム規律・秩序を乱す行動」があったとして、練習・試合への参加禁止処分を下されると、契約解除により退団。その後、ファジアーノ岡山での練習参加を経て、2022年夏に清水へと加入したという経緯がある。

岡山と清水への恩義に感謝しつつ、現役続行を明言した。

セレッソで乾とともにプレーした元日本代表FW柿谷曜一朗氏は「MVP獲るまでやめないでね」と旧友にエールを送っている。

筆者:井上大輔(編集部)

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