[第104回全国高等学校サッカー選手権大会2回戦、青森山田高等学校(青森県代表) 0-2 熊本県立大津高等学校(熊本県代表)31日、千葉・フクダ電子アリーナ]

青森山田高が大津高に0-2で敗れ、2回戦で姿を消した。

主将としてピッチ内外でチームを引っ張ったGK松田駿(3年、前橋FC、J1ファジアーノ岡山内定)は、青森山田高での経験をプロの世界でも生かしたいと力を込めた。

画像: 敗戦後に青森山田イレブンを整列させる松田(写真:浅野凜太郎)

敗戦後に青森山田イレブンを整列させる松田(写真:浅野凜太郎)

岡山でも生きる主将としての経験

青森山田高の主将として、最後まで毅然とした態度でピッチに立ち続けた。

2大会ぶり5度目の優勝を目指す名門は、2回戦で第100回大会の決勝戦を戦った大津高と激突。試合は序盤から拮抗し、0-0のままハーフタイムに突入したが、後半8分にクロスボールをダイレクトで合わせられて先制点を許すと、主導権を握られた。

「立ち上がりのところは良くないことが多いので、『集中しよう』とハーフタイムではずっと話していた。でも立ち上がりの失点で、自分たちの流れを大きく持ってこられず、そのまま引きずってしまいました」

失点後も、「冷静になれ!」と後方から声を出した松田。安定感のあるセービングと、ビルドアップ能力で青森山田高の守護神として君臨していた。

今夏には全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の青森県予選決勝で敗れ、25大会ぶりに全国行きを逃すなど、困難なシーズンだった。

画像: 涙を流す選手を慰めながらピッチを去った松田(左、写真:浅野凜太郎)

涙を流す選手を慰めながらピッチを去った松田(左、写真:浅野凜太郎)

主将は「初めは全員をまとめることも、なかなかできませんでした」と思い悩んだ時期もあった。それでもインターハイの敗戦をきっかけにしてイレブンは変化。本音でぶつかり合える集団を作ろうと呼びかけ、ピッチ内外で自分たちを見つめ直した。

「責任から逃げたくなかった」

高円宮杯JFA U-18プレミアリーグ2025で4連敗を喫したときも、松田は自らキャプテン続行を志願。率先してチームの先頭に立ち続ける姿勢は、この日も変わらなかった。

なんとかして同点に追いつこうと奮起した青森山田だったが、後半28分にシュートのこぼれ球をボックス内で収めた大津DF村上慶(3年、アビスパ福岡U-15、J1横浜F・マリノス内定)に決められた。

不運な形での2失点目だったが、「あれを止められるか、止めないかでチームを勝たせられるかが大きく違った。でも相手にこぼれて失点したというのは、まだまだ自分たちに何かが足りなかったのかなと。私生活も含めて相手の方が何か一つ、ちゃんとやっていたのかなと思います」と悔やんだ。

画像: 後半終了間際のセットプレーで前線に上がる松田(写真:浅野凜太郎)

後半終了間際のセットプレーで前線に上がる松田(写真:浅野凜太郎)

試合はそのまま0-2で終了。その場に倒れこんでしまったチームメイトもいた中、松田は仲間たちを真っ先に抱え上げて応援席に向かうと、「ありがとうございました!」と頭を下げた。

「3年間、一つも無駄じゃなかった」

卒業後は岡山でプロとしての戦いが待っている。最後まで、青森山田高の主将としてチームを引っ張った松田は今後の活躍を誓った。

「仲間全員でやり切る力や味方を動かす力が、ここでキャプテンをやった自分にはあると思う。プロの世界でも、周りに意見を言うことは必ず必要になってくる。1年目とかは関係なく、自分がどういう選手で、どういうことをしたいのかをアピールしたい」

画像: 最後まで闘った青森山田イレブン(写真:浅野凜太郎)

最後まで闘った青森山田イレブン(写真:浅野凜太郎)

青森山田での日々をプロの世界でも生かしてみせる。「この3年間を経て、次のステージに行きたい」と意気込んだ松田の挑戦は続く。

(取材・文・写真:浅野凜太郎)

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