フランス・リーグアンに属するパリ・サンジェルマン(PSG)は2026年4月、日本の5都市(※千葉は同年8月開講予定)に同クラブのアカデミーを設立する。元フランス代表でクラブOBでもあるクロード・マケレレ氏が『Qoly』の単独取材に応じ、自身の若手時代や「マケレレ・ロール」と呼ばれて重宝されたチェルシーでのキャリアを振り返ってもらった。

「多くを語らずとも分かり合える」ジョゼ・モウリーニョとの出会い

画像: 「多くを語らずとも分かり合える」ジョゼ・モウリーニョとの出会い

――2003年にレアル・マドリードからチェルシーに移籍し、翌年監督に就任したジョゼ・モウリーニョとともにリーグ連覇(2004-05年、2005-06年)を成し遂げます。マケレレさんの献身的なプレースタイルは、やがて「マケレレ・ロール」と呼ばれるようになり、注目を集めました。

私のサッカーは「チームが勝つため」、「チームメイトの一部であるため」のものだと思っていて、チームメイトを支えるプレーを続けていると、やがて私自身も成功を収めることができたんだ。もしかしたら、私のプレーを見て「ただボールを奪って、キープしているだけだ」と感じる人も中にはいらしたかもしれません。ですが、その本質は、私が周囲にパスを出し、仲間に最高のボールを届け、ゴールをアシストすること。そいて、仲間に「俺がここにいるから安心しろ!」と伝え、きちんと理解してもらうことにありました。

自身が求められる役割を理解し、チームメイトのために尽くしたこと。そして、この守備的MFのポジションを愛し、全力で走り、楽しみながらプレーしたこと。これらの要素が揃ったからこそ、私は「最高の場所」に辿りつくことができたのかもしれません。

常にボールを失わず、走り続けなければならないポジションですから、確かに難しい局面もありますが、私の場合はキャリアを通じてそのようなプレーに徹し、ずっと磨き続けてきた。それに尽きるのかなと思います。

――ジョゼ・モウリーニョ監督とは、どのような思い出がありますか?

ジョゼと私はとても仲が良いから、本当に数え切れないほどのエピソードがあるんだ。

ジョゼは、単なるチームの監督ではなかった。お互いにどのようにプレーすべきかを話し合いながら日々過ごしていたし、多くを語らなくても、視線を交わすだけで、お互いが何を考えているか分かった。我々は深く繋がっていたと思うよ。彼は多くの経験を私に授けてくれたので、本当に感謝しているよ。

――現代のサッカーは、現役時代のマケレレ選手のようなハードワークやプレスが重要になっています。今のサッカーのトレンドをどう見ていますか?

私の時代とは違うフットボールだね。現代のサッカーはとてもエネルギッシュで、すべてが「マシン」のようだと思っている。

20年くらい前のバロンドール受賞候補を見ると、リストに載っている20人全員が、「最高の選手」と呼べる存在だった。今は20人いても、最高レベルの選手は2人くらいなんじゃないかな。私と同世代を過ごした多くのプレーヤーは「純粋な才能」を持ち併せていたと思っているよ。

当時の選手達は巧妙にゲームの流れを読んでいたし、監督も我々に多くを語る必要はなかった。でも、今は違う。若手はマネージャーの言うことを、時には間違った方法で、時には良い方法で聞いている。

だけど、デンベレやエムバペのような「ビッグプレーヤー」はいつの時代も予知能力に優れていて、指示を聞かずとも的確なプレーができるんだ。だけど、彼らのような特別な選手は、現代ではそこまで多くはないんじゃないかな。私の時代は才能を感じられる選手がゴロゴロいたから、かつてのサッカーにノスタルジーを感じることもあるよ。

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