WEリーグの日テレ・東京ヴェルディベレーザは19日、なでしこジャパンFW山本柚月の移籍先が決定し、アメリカNWSL所属のデンバー・サミットFCへ完全移籍することになったと発表した。

山本は2002年9月1日生まれの23歳。ベレーザの下部組織であるメニーナで成長し、2021年にベレーザへ昇格。昨季のWEリーグでは、繊細かつダイナミックなプレーでベレーザの初優勝に大きく貢献し、個人としてもリーグMVPを受賞した。

2025年5月にはなでしこジャパンへ初招集。右サイドの新戦力として期待されており、現在行われている女子アジアカップではインド戦の開始直後、右サイドから切れ込み左足で強烈なミドルシュートを叩き込んでいる。

女子アジアカップ直前に海外移籍を前提とした準備のため、チームを離脱することが発表されていた山本。移籍先決定を受けてのコメントはこちら。

「このたび、チームを離れ、海外に挑戦する決断をしました。

育成の頃から約10年間、このクラブでお世話になりました。選手としても、いち人間としても、本当にいろんなことを教わり、育ててもらいました。

このクラブでは、自分よりもうまい選手と何度も出会い、そのたびに悔しさや挫折を感じてきました。メニーナでは、確実な技術と、自分の弱さに直面したときにしっかりと向き合うこと、そしてそれを乗り越えることを学びました。ベレーザでは、個でも戦える自分の武器を増やし磨くこと、そしてチームで勝つことの難しさを学びました。そのほかにも、たくさんの学びや刺激、出会いのある環境の中で、自分を成長させてもらえた場所だと思っています。

移籍を考えるようになったきっかけはさまざまありますが、大きく二つあります。

まず一つは、常に自分より強い、速いといった強度の高い選手たちとプレーする中で、そこでも戦える強度と、その強度の中で発揮できる技術をもっと磨かなければいけないと感じたことです。

もう一つは、サッカー選手としてではなく、ひとりの人としての成長です。同世代の友達が社会人になって環境が変わる中で、慣れ親しんだクラブや、どこに行っても支えのある環境でこれからもサッカーを続けていく生活に、少し焦りを感じました。もちろん、日本にいてもできることはあるとは思いますが、自分は環境を無理やり変えないと現状に甘えてしまうと感じたのも正直な気持ちです。まだ若いと言われるうちに、言語も暮らしも違う、あたらしい環境に身を置き、変化のなかでも自分で生活できるようにしたいと思いました。

これまでどんなときも応援してくださったファン・サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。ファンミーティングで挨拶をさせてもらったとき、シーズンの途中にチームを離れるにも関わらず、皆さんが温かい声をかけて送り出してくれたことが、とても嬉しかったです。情けない試合をしてしまったときも変わらず応援し続けてくれたファン・サポーターの皆さん、いちばん早くから準備していちばん遅くまで片付けをしてくださるクラブ関係者の皆さん、ベレーザを支えてくださるスポンサーの皆さんと、去年優勝を共に喜び合えたことも、自分にとって大切な思い出です。

移籍先でも、誰よりも巧くなるために努力を続け、サッカーを楽しみ、そして楽しませられる選手になれるよう頑張ります。そして、ひとりの女性としてもしなやかに美しくなれるように精進します。

どこにいても、活躍を届けられるように。約10年間、本当にありがとうございました」

山本が加入するデンバー・サミットは、2025年1月に創設され、エクスパンションにより今季からNWSLに加わった新興クラブ。

山本はデンバーと2027年までの2年契約を結んでおり(※1年の延長オプション付き)、アジアカップ後にチームへ合流する。

筆者:奥崎覚(編集部)

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