揺らいでいた若き才能が、再び前を向くきっかけをつかんだ。
アメリカメディア『Last Word on Sports』は先月31日、ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希が今季初登板で見せた内容について、「自信回復につながる重要な一歩だった」と報じた。
スプリングトレーニングでは制球難に苦しみ、防御率15点台と不振に陥った右腕は、周囲から先発起用を疑問視される状況にあった。
それでも、首脳陣の信頼は揺らがなかった。デーブ・ロバーツ監督は「彼はもっと良くなる必要があるが、それは本人も分かっている」と語りつつ、先発として起用を継続。結果で応えたい佐々木にとって、この登板は試金石となった。
実際のマウンドでは、4回途中を投げて1失点、4奪三振2四球と試合を大きく崩すことなくまとめた。新たに習得したカッターも有効に機能し、課題だった与四球の減少という明確な改善が見られた。打線の援護に恵まれずチームは敗れたものの、内容面では確かな前進を示したと言える。
同メディアによると、佐々木はこの試合後、「自信を失いかけていた」と認めたという。だが、この登板によって得た手応えは大きい。首脳陣の期待に応える形で、ようやく光明を見いだした格好だ。
不安と期待が交錯する中での一歩は小さく見えるかもしれないが、その意味は決して小さくないはずだ。
筆者:江島耕太郎(編集部)
