以下は堂安律のインタビュー。
――CM撮影を終えて、改めてチーム専属メディカルトレーナーの黒川孝一さん、専属シェフ高見光さん、マネジメント杉本啓さんは堂安さんにとってどんな存在ですか?
メディカルトレーナー・黒川孝一さんに対して:

アイントラハト・フランクフルトで出会って以来、プライベートでもコミュニケーションをとることが多く、彼の存在によって早くチームに馴染むことができたと感じています。もちろん、マッサージなど身体のケアの面でも支えてもらっていますが、それ以上に心のケアという意味でも大きな存在です。移籍当初はまだ他の選手と関係性も築けていない中で、チームで10年ほど働いている彼が、日本語でいろいろと教えてくれたことがとても心強かったです。彼の能力があってこそ、自分自身も不安なくピッチに立てていると思いますし、日本人ならではの繊細で職人的な技術に本当に助けられています。
また、黒川さんとはとても分かり合えているというか、能力面はもちろんですが、それ以上に重要なのは人間関係、そしてそこに表れる信頼関係だと思っているので、お互いにリスペクトし合いながら、チームのためにプレーできていると感じています。
専属シェフ・高見光さんに対して:

5年間一緒に過ごしてきて、選手とプライベートシェフという関係を超えた、家族のような日々を過ごしていると思います。僕の良い試合も悪い試合もずっと観てきているので、「堂安律」という人間をよく理解してくれている存在だと思います。高見さんと一緒に仕事を始めてから怪我もなく、特に筋肉系の怪我は栄養面の影響も大きいと思うので、それがゼロであるのは間違いなく彼のおかげだと感じています。とても向上心のある方で、僕が試合で離れている間も、レストランでさまざまな料理の文化に触れたり、実際に働かせてもらったりと、常に学ぼうとする意識が高いんです。成長しようという強い姿勢があるからこそ、切磋琢磨できる関係だと感じていますし、そういう部分をとてもリスペクトしています。
マネジメント・杉本啓さんに対して:

17歳の頃から一緒に仕事をしていて、二人三脚でここまでやってきました。一緒に働くこと自体が楽しくて、あまり“仕事をしている”という感覚はないですね。僕のことをとてもよく理解してくれている存在だと思いますし、“本当の堂安律の良さを世の中に伝えたい”という思いも、誰よりも強いんじゃないかと思います。実際に、その魅力をどう届けていくかを熱く語ってくれることも多いです。アスリートという立場上、すべてを皆さんに見せるのは難しい部分もありますが、彼がいることで、少しでも自分の魅力を世の中に伝える機会を作ってくれていると感じていますし、とても感謝しています。
――国際大会に向けて、実は密かに実践していることがあれば教えてください。
サッカーのことしか考えて生活してないので...、朝起きて白湯とジンジャーティーを飲んで、練習に行って、ジムでトレーニングをして帰って、シェフのランチを食べて昼寝して、その後リカバリーの時間を取って、時には治療も受けて...、それでもう19時になっているので。その後夕食をとって、21時からはどこかのリーグの試合を観て、23時頃に寝るという生活です。サッカー以外やっていることがないですね。本当に。
――勝負メシはありますか?
ご飯はシェフに完全に任せているんで、シェフに聞いたらわかるかもですね。最近特に好きなご飯は、バターライスの上に鰻をのせて食べる「鰻バターライス」です。BBQをするときの締めによく食べるんですが、これが本当におすすめです。

――サッカーに限らず、今年様々な国際大会が行われていますが、同じ日の丸を背負う立場として刺激を受けた選手や競技はありますか?
他のスポーツも結構好きで、ボクシングも観ますし、野球もよく観ます。巨人のファンなんですけど、昔から“一番強いチームが好き”という、すごく単純な子どもだったんですよね。当時は巨人が一番強くて、サッカーでいえばFCバルセロナが好きでした。そういう意味では、当時一番強かったチームをきっかけに、今でも応援し続けているクラブや球団が多いですね。
――かつての戦いの拠点でもあるオランダと世界の舞台で対戦すると思いますが、どのような思いで臨まれますか?
元チームメイトも多いですが、ピッチの上では友情はないと思っています。全力で勝ちにいきます。
――PSVアイントホーフェン時代のチームメイトであるオランダ代表のデンゼル・ドゥンフリースとの対戦についてどう思っていますか?
彼とは同じ右サイドをプレーしていたので、非常に仲のいいメンバーの一人でした。今でも半年に一度くらい連絡を取り合っているので、再会できるのはすごく楽しみです。

――堂安さんが思い描く「いい未来」について教えてください。
僕にとっての「いい未来」は、達成感を味わえた瞬間だと思っています。それが大きな目標でも、小さな目標でもよくて、自分で決めた目標を達成したときの達成感こそが、人が感じる幸せや幸福度につながるものだと思います。小さな目標を積み重ねて達成していくことが、やがて大きな夢に繋がっていくと思うので、小さなことでも自分なりの目標を見つけることが、「いい未来」に近づくための一番の近道なんじゃないかと思います。
筆者:奥崎覚(編集部)
試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。



