エデル・ミリトン(ブラジル)
エデル・ミリトンを巡る怪我の連鎖。それは選手本人にとってもブラジルにとってももどかしいサイクルが続いている。2023-24シーズン以降、度重なるフィジカルのトラブルに悩まされてきたレアル・マドリーのディフェンダーは、またしても大舞台を欠場することになった。
4月に負った深刻なハムストリングの負傷により、彼は手術を決断。これによりワールドカップへの出場は正式に不可能となった。ここ3年間、相次ぐ離脱によってリズムを崩し続けている彼のコンディションには、長期的な懸念も広がっている。
万全であれば、そのスピードと空中戦の強さで世界最高峰の守備を披露できる選手だ。ブラジルはマルキーニョスとガブリエウ・マガリャンイスのコンビに、バックアップのブレーメルを加えた布陣で臨むことになるが、ミリトンが持つ機動力と経験値が失われたことによる選手層の低下は否認できない。
三笘薫(日本)

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日本代表にとって、三笘薫の不在はあまりにも巨大な損失だ。ここ数年、ブライトンの翼として、そして日本の攻撃的な進化の象徴として、彼はその卓越したドリブルと加速力で何度も試合の流れを変えてきた。
今季は負傷の影響もありクラブでのスタッツには波があったが、森保一監督率いるナショナルチームにおける彼の重要性は揺るぎないものだった。
しかし運命のいたずらか、5月上旬のウォルヴァーハンプトン戦でハムストリングを負傷。診断の結果、ワールドカップまでの回復が間に合わないことが判明し、最終メンバーからの落選が決まった。
指揮官も「大きな存在を失った」と認めざるを得ない事態であり、彼の唯一無二の個性をいかに埋めるか、ワールドカップに向けて日本代表は極めて難しい宿題を突きつけられている。
フェルミン・ロペス(スペイン)
バルセロナでフリック監督の信頼を勝ち取り、公式戦13ゴール17アシストと出色の出来を見せていたフェルミン・ロペス。そのエネルギーと戦術眼を武器に、スペイン代表でもブレイクを果たす準備は整っていた。
中盤の激しい定位置争いのなかでも、デ・ラ・フエンテ監督の信頼を勝ち取りつつあった矢先の5月中旬、右足第5中足骨を骨折。
キャリア最高のシーズンを過ごしていた若き才能にとって、ワールドカップという最高のご褒美は手のひらからこぼれ落ちてしまった。
スペインのポゼッションサッカーに垂直的な推進力と得点力をもたらす彼がいなくなったことは、チームのバリエーションを狭めることになるだろう。23歳の彼にはまだ先があるとはいえ、このタイミングでの離脱は痛恨の極みだ。
※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。
筆者:石井彰(編集部)
