ダニーロ・サントス(ボタフォゴ)

ここに来て急激に評価を高めてきたサプライズ選出の一人だ。欧州、特にノッティンガム・フォレストでは一貫性を欠き苦しんだが、母国のボタフォゴへ復帰して以降、そのキャリアを完全に見事に復活させた。

中盤からの得点源として進化を遂げ、持ち前のプレスやボール回収能力を維持しつつ、キャリアで最もゴールに直結するシーズンを過ごしている。その好調ぶりは、直近の代表合宿でもアンチェロッティ監督の目に留まった。

ブルーノ・ギマランイスやジョアン・ゴメスといった確立されたメンバーの控えが手薄な中、ダニーロには重要な役割を担うチャンスがある。A代表デビュー直後のクロアチア戦でゴールを決めるなど、国際舞台への適応も驚くほど早かった。

欧州でのプレー経験とフィジカル重視のスタイルは、強度が求められる決勝トーナメントで大きな武器になるはずだ。いわゆる「アウトサイダー」たちの中で、ダニーロは最も意外な形でレギュラーへと定着する可能性を秘めた選手と言える。

イゴール・チアゴ(ブレントフォード)

イゴール・チアゴのブラジル代表への抜擢は、この1年で最も予想外のサクセスストーリーの一つだ。さほど注目されずにプレミアリーグへ参戦したものの、ブレントフォードで点取り屋として覚醒。イングランドで最も得点力のあるフォワードの一人へと成長し、対峙するディフェンダーにとってのとなった。

彼のプレースタイルは、近年のブラジルが欠いていた「純粋なペナルティエリア内のストライカー」という要素をチームにもたらす。アンチェロッティ監督はサイドに流れる流動的なFWを好む傾向があるが、イゴール・チアゴは空中戦の強さ、ポストプレー、そして中央での圧倒的な存在感を提供できる。守備を固める相手に対して、このバリエーションは極めて重要になるだろう。

ブラジルの他の優雅なアタッカーたちと比較すれば技術面で議論の余地はあるかもしれないが、その愚直さと効率の良さは短期決戦において非常に価値が高い。

ロドリゴの負傷やジョアン・ペドロの不安定さを考えれば、イゴール・チアゴには当初の予想以上のチャンスが巡ってくるはずだ。もしブラジルが試合終盤にゴールを必要とするならば、彼のフィジカルと決定力が、大会を通じた「最強のスーパーサブ」としてセレソンを救うことになるかもしれない。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)

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