北中米ワールドカップで新たに導入された「ハイドレーションブレイク(給水休憩)」。

FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が、その目的はあくまで競技上の理由であり、追加収入を得るためではないと強調した。現地時間24日、イギリスの公共放送『BBC』が報じている。

今大会では、北米各地での猛暑対策として、全試合で前後半の途中に約3分間のハイドレーションブレイクが設けられており、選手が水分補給を行うだけでなく、監督やコーチが選手に戦術指示を与える時間としても活用されている。

一方で、気温が比較的穏やかな試合や空調設備の整った屋内スタジアムでも実施されていることから、選手や指導者の間で賛否が分かれ、一部の会場では観客からブーイングも起きているという。

こうした中、インファンティーノ会長は「すべての商業契約は事前に締結されており、FIFAに追加収入はない」と説明。テレビ局が給水休憩中に広告を放送している国もあるが、「我々にとっては金銭的な問題ではなく、純粋にスポーツ上の問題だ」と語った。

また同会長は、39日間で最大8試合を戦う可能性がある大会日程を踏まえ、「休息の時間は非常に重要」と指摘。そのうえで、暑い試合だけで休憩を設けると監督が戦術修正を行える機会に差が生まれるため、すべての試合で実施することで公平性を確保していると説明した。

『BBC』によれば、米国ではワールドカップ中継の30秒広告枠は数1000万円規模で取引されており、給水休憩中の広告による収益効果も注目されている。

しかしFIFA側は、ハイドレーションブレイクの導入理由が選手の健康管理と競技条件の平準化にあるとの立場を改めて示した形だ。

筆者:江島耕太郎(編集部)
画像提供:Getty Images

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