誰もがジャイアントキリングの物語を愛している。そしてワールドカップは、長年にわたり数多くの「アンダードッグ(格下)」たちの快進撃を届けてきた。今大会、その主役の座を射止めたのはカーボベルデだ。
48チーム制へと拡大された今大会、番狂わせが起こることは必然だったと言える。2026年大会において、ファンの心を最も掴んだ勝者は彼らしかいないだろう。
今回は『Planet Football』から、ワールドカップの歴史に名を刻んだ「お気に入りのアンダードッグ・ストーリー」6選をご紹介する。
6位:カメルーン(1990年)
1990年大会のカメルーンが見せた快進撃は、アフリカサッカー界における最大のブレイクスルーとして今も語り継がれている。イタリア大会以前、アフリカ勢が準々決勝に進出したことは一度もなかった。彼らはその壁を忘れがたいスタイルで打ち破った。
前回王者アルゼンチンを1-0で破るという、W杯史上最大の衝撃から進撃は始まった。「不屈のライオン」たちは一躍、世界的なセンセーションを巻き起こす。その中心にいたのが、38歳のロジェ・ミラだ。
W杯という大舞台のために生まれてきたような勝負強さと得点感覚を備えた彼は、ルーマニア戦やコロンビア戦でゴールを量産。コーナーフラッグ付近で見せるダンスは大会の象徴となった。
準々決勝ではイングランドを延長戦まで追い詰めたものの、リネカーのPKによって夢は潰えた。しかしカメルーンは、アフリカ勢が伝統的な強豪国に対抗できることを証明した存在となった。
5位:コスタリカ(2014年)
2014年大会、コスタリカの快進撃は机上の理論では「不可能」に近かった。ウルグアイ、イタリア、イングランドという強烈な3チームと同じグループに入り、誰もが最下位での敗退を予想していたからだ。
しかし、蓋を開けてみれば彼らは首位でグループを突破する。初戦でウルグアイを3-1で破って衝撃を与えると、続くイタリア戦でも規律ある戦いで1-0の勝利を収め、それがフロックではないことを証明した。イングランドと引き分ける頃には、ブラジル大会で最も注目される物語となっていた。
彼らの信念に基づいた守備は、崩すことが極めて困難だった。ラウンド16でギリシャをPK戦の末に破り、史上初のベスト8に進出。準々決勝ではオランダを相手に無得点のまま耐え抜いた。
最終的にはPK戦で涙を呑んだものの、スーパースターに頼るのではなく、勇気と結束力で戦い抜いた彼らの姿は、人々の記憶に深く刻まれている。
