――1年目の自分に、今の自分から伝えたいことはありますか。
「うーん、そうですね。もっと貪欲に、もっと真面目にやっていたら、今はもっと上手くなっているのに、と言うかもしれないですね(笑)。
常に、やっぱり努力が足りないかなと今でも思います。若いころも、そのときは一生懸命やっていたつもりでしたけど、『ああすればよかった』『こうすればよかった』と振り返ることはありますし、もっとできたのではないか、努力が足りなかったのではないかという気持ちは、ずっとあります。
でも、1年目の自分があったからこそ今の自分があるとも思います。試合に出られないことも多かったですし、練習で屈辱を味わうこともありました。それでも、『試合に出たい』『うまくなりたい』『試合に出られないのが悔しい』という気持ちは、1年目のころも今も変わっていません。
その感情は、還暦を迎えようとしている今でも、あのころと同じように湧いてきます。『もうこの年だから』『これだけやってきたのだから仕方ない』とは思えないです。
だから今も、1年目に抱いていた気持ちのまま、サッカーを続けているよ、と言うかもしれないですね(笑)」

――2026-27シーズンへの意気込みを教えてください。
「明治安田J2・J3百年構想リーグでは、僕も福島ユナイテッドFCの一員として戦いました。良かった面もありましたし、もちろん満足のいかない、自分自身ふがいないプレーや結果もありました。
良い面も悪い面もありましたけど、非常に良い時間を過ごさせてもらいました。でも、そのなかでやっぱり自分がめざすところは、もっと試合に出て、チームの勝利に直接つながるプレーをすることです。
昨季は、自分の力で3ポイント(勝点)を取れたという実感がなかったので、次の2026-27シーズンは、ゴールやアシストといった形で、自分の力でチームに勝ち点をもたらせるようなプレーをしたいと思っています」

――今年の目標は?
「そのためには、まず試合にたくさん出なければいけないので、試合に出られるよう努力していきたいと思います」
還暦を迎えてなお挑戦を続けるカズの姿勢を通じて、新CMは新たなシーズンへ向かうJリーグの熱気と、「挑戦し続けること」の価値を伝える内容となっている。
筆者:奥崎覚(編集部)
試合だけでなくユニフォーム、スパイク、スタジアム、ファン・サポーター、カルチャー、ビジネス、テクノロジーなどなど、サッカーの様々な面白さを発信します。現場好き。週末フットボーラー。



