香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)
日時:2013年3月2日
試合:プレミアリーグ マンチェスター・ユナイテッド 4-0 ノリッジ
日本人選手のハットトリック史でも特別なものだろう。ドルトムントでユルゲン・クロップ監督のもとブンデスリーガ連覇に貢献した香川真司は、2012年夏にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した。
アレックス・ファーガソン監督が率いる世界屈指の名門に加入したものの、初年度は負傷もあり、ノリッジ戦を迎えるまでプレミアリーグでの得点はわずか2つだった。
しかしこの試合、0-0で迎えた前半アディショナルタイムにロビン・ファン・ペルシーからのボールをゴール前で押し込んで先制点を奪取。76分にはウェイン・ルーニーからのパスを受け、右足で冷静に2点目を決めた。
そして87分、再びルーニーのパスから抜け出すと、飛び出したGKの動きを見極めて柔らかなシュート。これでハットトリックを完成させた。最後はルーニーも強烈なミドルを決め、ユナイテッドが4-0で圧勝した。
この3得点によって香川は、プレミアリーグ史上初めてハットトリックを達成したアジア人選手となった。
武藤嘉紀(マインツ)
日時:2015年10月31日
試合:ブンデスリーガ アウクスブルク 3-3 マインツ
高原直泰からおよそ9年。ブンデスリーガで日本人2人目となるハットトリックを成し遂げたのが、当時マインツに所属していた武藤嘉紀だ。
FC東京から2015年夏にドイツへ渡った武藤は、すぐにマインツの前線へ定着する。加入直後から持ち前のスピードとゴールへの推進力を発揮しており、アウクスブルク戦の前節でもブレーメンから得点を奪っていた。
そして第11節のアウクスブルク戦。前半18分に先制点を奪うと、30分にも追加点をゲット。アウェイに乗り込んだマインツは武藤の2発で早々に2-0とリードした。
ただ、試合はここから大きく動く。アウクスブルクが前半終了間際にPKで1点を返すと、後半5分にク・ジャチョルが同点弾。さらに81分にはラウール・ボバディージャが逆転ゴールを奪い、マインツは2-3とひっくり返されてしまった。
敗色濃厚となった後半アディショナルタイム。最後の攻撃で味方が頭でつないだボールに反応したのが武藤だった。ゴール中央から右足で押し込み、土壇場の3-3。ハットトリック完成と同時に、チームへ勝点1をもたらす劇的な一撃となった。
