番外編:鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)

日時:2020年2月20日

試合;UEFAヨーロッパリーグ フランクフルト 4-1 レッドブル・ザルツブルク

リーグ戦ではないものの、5大リーグの選手としてのハットトリックとして外せないのが鎌田大地だ。

2019-20シーズンのUEFAヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦。フランクフルトがホームに迎えたのは、チャンピオンズリーグでリヴァプールやナポリを相手に16得点を奪い、世界的な注目を集めていたレッドブル・ザルツブルクだった。

鎌田は12分、相手最終ラインの背後へ抜け出して先制。43分にはゴール前へ侵入して2点目を奪い、さらに後半開始直後の53分にもネットを揺らしてハットトリックを達成した。フランクフルトはその後フィリップ・コスティッチが4点目を加え、4-1で大勝。鎌田だけで試合の大勢を決めてしまった。

そしてフランクフルトは2年後の2021-22シーズンにヨーロッパリーグを制覇する。その中心選手となる鎌田にとって、ザルツブルク戦の3ゴールは「欧州の鎌田」の原点ともいえる試合だった。

番外編:稲本潤一(フラム)

日時:2002年8月27日

試合:UEFAインタートトカップ フラム 3-1 ボローニャ

高原がブンデスリーガで歴史を作るより4年前。欧州クラブで日本人選手が演じたハットトリックとして、忘れてはいけない試合がある。

2002年日韓ワールドカップでベルギー、ロシアからゴールを奪い、日本代表初の決勝トーナメント進出の立役者となった稲本潤一。その大会後、アーセナルからフラムへローン移籍した。

新天地で最初の先発出場となったのが、UEFAインタートトカップのボローニャ戦だった。敵地での第1戦では稲本とレグヴァンスキのゴールで2-2で引き分けに持ち込み、迎えたロンドンでの第2戦。12分に稲本はワンツーから先制ゴールを奪う。34分には自身の守備からボローニャに同点を許してしまったものの、後半開始から一気に取り返した。

47分、浮き球に反応して豪快なボレーシュートを突き刺し2-1。さらにそのわずか3分後にはクロスに飛び込み、さらにこぼれ球を押し込んで3点目。試合開始から50分でハットトリックを完成させた。フラムは3-1、2試合合計5-3で勝利し、クラブ史上初めてUEFAカップへの出場権を手にした。

稲本の欧州キャリアを象徴する試合であり、日本人選手が欧州の舞台で残した最初期の強烈なインパクトとして、今も語り継ぐ価値のある3ゴールだ。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

筆者:石井彰(編集部)
画像提供:Getty Images

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