フランス屈指の名門リヨン。90年代に台頭し、2000年代にはリーグアン7連覇という前人未到の記録を打ち立て、その後も欧州有数の育成クラブとして次々にスターを送り出してきた。
近年はやや経済的な面で苦しんできたため、パリ・サンジェルマンやモナコなどの影に隠れることが多くなってきたが、この夏に中村敬斗が加入したことで日本での知名度が一気に上昇した。
今回はそのリヨンでプレーした「世界的な名選手たち」を近年のプレーヤー6名に絞ってご紹介する。
カリム・ベンゼマ

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リヨンが生んだ最高傑作を一人だけ挙げるなら、この男を外すわけにはいかない。
1987年にリヨンで生まれ、9歳でクラブの下部組織へ。2005年1月、17歳でトップチームデビューを果たした。ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、フロラン・マルダ、ミカエル・エッシェン、エリック・アビダル、シドニー・ゴヴらが揃ったチームにおいて、ハテム・ベナルファとともに若くしてスタメンを奪取した。
2007-08シーズンには20得点を挙げ、リーグ7連覇とクプ・ドゥ・フランス制覇に貢献。翌季も公式戦23得点を記録し、2009年夏にレアル・マドリーへと移籍していった。
クリスティアーノ・ロナウドが君臨した長い年月、ベンゼマは主役を生かす9番として評価されてきた。そのロナウドが去ると、今度は自らが絶対的なエースへと姿を変え、レアル・マドリー最高のスタープレーヤーになった。
ジュニーニョ・ペルナンブカーノ
リヨンにとっての象徴という意味では、ベンゼマ以上の存在だといえる。
ヴァスコ・ダ・ガマから加入したのは2001年。意外に思われるかもしれないが、それまでリヨンはフランス1部リーグを一度も制していなかった。
ところが加入初年度の2001-02シーズンにクラブ史上初の戴冠を果たすと、そこから2007-08シーズンまで7年連続で王者に君臨した。リヨンの黄金時代はジュニーニョの在籍期間とほぼ完全に重なっていると言ってもいい。
その代名詞はもちろん歴史上最高と評価されたフリーキックだ。無回転で不規則に揺れる球、壁を越えた瞬間に急降下する球、40メートル近い距離から直接狙う球。リヨンで挙げた100得点のうち、44点が直接FKからだった。
元リヨンGKのレミ・ヴェルクートルによれば、彼は練習後に毎日のように30〜40本のフリーキックを蹴り、その大半を枠へ飛ばしていたという。
